ベジパング社の自社ブランド野菜 八ヶ岳生とうもろこしを展開する「ハマラノーエン」は、同社が運営する2023年7月にオープンした体感型農園「ハマラハウス」の体験コンテンツを拡充することを目指し、CAMPFIREにて、6月21日(金)~7月31日(水)の期間、クラウドファンディングを実施中だ。

“体験価値の創出をする場”として機能

現状、農家の高齢化や人手不足により十分な農業生産活動ができず、次の収穫のための資金が用意できないといった経済的な理由から農地を持て余したり、離農する農家が増加しているなど、同社は農家の現状に共感と課題感があるとのこと。そこで、農家が農家らしい価値を提供しながら、既存の農園とは異なった仕組みで持続可能な農園を運営する方法はないかと模索してできたのが、「ハマラハウス」だ。

これまでのビニールハウスといえば、野菜を生産したり販売する場としての機能を持つというのが一般的だが、「ハマラハウス」は農園としての作業場でありながら、その土地の農園だからこそできる“体験価値の創出をする場”として機能しつつ、社会に左右されず持続可能な新しい農園のかたちを実証するための役割も担っているという。

様々な“農”体験ができる「ハマラハウス」


昨シーズンの「ハマラハウス」では、八ヶ岳の風を感じながら過ごしやすい環境を整えた大型ビニールハウス内で冷えたラムネ、八ヶ岳生とうもろこし、地域野菜、ハマラセレクションとして地元のものを厳選したスイーツや雑貨を販売。八ヶ岳生とうもろこしの収穫体験、目の前の畑の先に見える八ヶ岳を見ながら、もぎたての八ヶ岳生とうもろこしを食べられる縁側なども設置し、様々な“農”体験ができる場で多くの人々を迎えた。

今後は「ハマラハウス」を通して八ヶ岳地域の魅力とともに、農の魅力を全国に伝えていくことや、ここで得た知見から、持続可能な農園の在り方を導き出し、課題を持つ農家の方々にシェアすることで、農家の課題解決に寄与できるように取り組んでいくという。

「ハマラハウス」を第二の故郷だと思える場所に

ただの農体験だけでなく、アグリカルチャー(農の文化)を感じてもらえるように、大人も子供も一緒になって素直に自然を楽しんだり感じたり、本気で考えたり出来る場を作りたいという想いを持つ同社。“誰でも自由に自分らしく過ごせる場づくりがしたい”という想いで始めた「ハマラハウス」の体験コンテンツを拡充することで、これまで以上に新たな農を感じられる場所となり、自分らしさの発見や新しい感動体験ができる場になったという。そして、八ヶ岳地域の魅力とともに農の魅力を全国に伝えていけると考え、今回クラウドファンディングに挑戦することとなった。

「ハマラハウス」を誰もが居心地良く、農を気軽に感じながら、第二の故郷(ふるさと)だと思ってもらえる場所にしたいというのが、このプロジェクトの本質とのこと。そして、「ハマラハウス」を自分たちだけで作るのではなく、新しい「農」に関わりたいという人々の力と共に発展させたいと考えている。