◆70代、80代の先輩を見て感じる感激と不安

――役者さんは70代、80代でも現役で輝いている先輩方がたくさんいます。そうした先輩方を見て何か感じることはありますか?

安田「それはもちろんあります。まずモチベーション。お芝居を70代、80代と続けていらっしゃるモチベーションに敬服しますし、感激します。

同時に、果たして自分はこの先、そこまでひとつのことに対して、モチベーションを持って今と変わらずやっていけるのか、という不安も感じます。そうした先輩方には続けている事実がある。現場に求められていて、居に対するモチベーションを持って取り組んでいらっしゃる。日々、すごいなと思います」

安田顕
――そうした先輩方には、映像と同様、舞台に取り組んでいらっしゃる方々も多くいます。安田さんも舞台にも立ち続けています。映画やドラマといった映像表現と、舞台で演じることに、どんな思いがありますか?

安田「これはこれで、それはそれ。全部10割。舞台も10、映像も10。そうやって臨んでいければ、それでいいなと思っています」