奈良市内にある、いずれも世界遺産の「東大寺」「春日大社」「薬師寺」「唐招提寺」「興福寺」「元興寺」を1日でめぐる観光モデルコースをご紹介!ランチには人気店が並ぶ「ならまち」を訪れる、名所をもれなく巡る旅行プランです。

まずは薬師三尊像や東塔が見どころの「薬師寺」へ

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まず向かうのは、多くの文化財が保存されている「薬師寺」。龍宮造りの壮麗な金堂は、その建物自体も立派なものですが、金堂に安置されている仏像にも注目。奈良時代・仏教彫刻の最高傑作のひとつと言われる、国宝・薬師三尊像の美しさはため息ものです。

また日本で最も美しい三重の塔と言われる東塔も大きな見どころです。(東塔は平成21年より大規模な解体修理中、令和2年度完了予定)

鑑真和上が創建した「唐招提寺」へ

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続いて向かうのは、薬師寺から徒歩10分ぐらいの距離にある「唐招提寺」。天平宝字3年(759年)に鑑真和上(がんじんわじょう)が創建したお寺です。

唐招提寺という名前には「唐僧鑑真和上のための寺」という意味合いを含み、境内の北側に位置する御影堂(みえいどう)には国宝である鑑真和上像が泰安されています。普段は見ることができませんが、毎年、鑑真和上の命日を含む6月5日~7日の3日間だけ特別に公開され、この3日間はとても多くの人が訪れます。

なお開山堂には鑑真和上像を忠実に再現した「鑑真和上お身代わり像」が安置されており、こちらはいつでも拝観が可能です。

ならまちにある「元興寺」へ

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唐招提寺の後は近鉄奈良駅方面へと移動して、「元興寺(がんごうじ)」を訪れましょう。「ならまち」と呼ばれるエリアの一角にあるお寺で、日本最古の寺院である法興寺(飛鳥寺)を平城京に移したものとされています。

小さな寺院ですが、初夏にはキキョウ、秋には萩が咲き誇り、花のお寺として親しまれています。国宝の極楽堂(本堂)に使われている瓦には、日本最古、1400年前の瓦が残っています。

古い建物をいかしたお店が並ぶ「ならまち」でランチ

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元興寺の参拝を終えたら、そのままならまちでランチタイム。ならまちエリアは細く入り組んだ路地に歴史ある木造家屋が並んでおり、近年は古い建物をいかしたカフェや飲食店が増えています。

出典:tripnote.jp
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おすすめのお店は、奈良で絶大な人気を誇る「くるみの木」系列のカフェ「鹿の舟 囀」や、町家を改装したフレンチレストラン「French o・mo・ya 奈良町店」など。奈良名物を食べたいという方には、文久元年(1861年)創業の老舗「柿の葉ずし 平宗 奈良店」もおすすめです。

またならまち界隈は、資料館や酒蔵、雑貨店、神社なども点在しているので、ランチの後は周辺散策もおすすめ。ふらっと歩いて、気になるスポットを覗いてみてくださいね。

国宝の建造物が並ぶ「興福寺」へ

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ならまちでのランチを終えたら、続いて向かうのは「興福寺」。創建1300年を超える藤原氏ゆかりの寺院で、奈良公園内に位置しています。

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隣接する猿沢池から見る五重塔の景色は、奈良を象徴する光景としてガイドブックなどにもたびたび登場します。またこの五重塔は50.1mもの高さがあり、木造塔としては京都東寺の五重塔に次いで2番目の高さを誇ります。

そのほか日本に現存する八角円堂のうち最も美しいと言われる「北円堂」や、平安時代の建築様式を今に伝える「三重塔」、そして室町時代に再建された「東金堂」など見どころが多く、これらの建造物はいずれも国宝に指定されています。

続いて大仏様に会いに「東大寺」へ

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続いて訪れる「東大寺」も奈良公園内に位置しています。東大寺の正式名称は「金光明四天王護国之寺(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)」。奈良時代、疫病や災害を鎮めるために聖武天皇によって創建されました。

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世界最大級の木造建築である「大仏殿」の中には、奈良のシンボルでもある大仏さまが鎮座。大みそかから元旦には正面唐破風(からはふ)下の観相窓が開かれ、大仏様のお顔を拝しながら新年を迎えることができます。

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国宝に指定されている南大門は日本最大の山門で、とても豪壮な25mの門。また本堂の東にある「二月堂」にもぜひ足を運びましょう。「お水取り」の舞台として知られるお堂で、高台の上に設けられているため眺望がよく、奈良市街を一望できます。

朱塗りの社殿が美しい「春日大社」へ

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東大寺の次に向かうのは、同じく奈良公園内にある「春日大社」。全国に3,000以上もある春日神社の総本社です。鮮やかでとても美しい朱塗りの社殿が特徴的で、境内には様々なご利益がある摂社や末社も多数点在しています。

藤の名所としても知られ、花穂が1m以上垂れ下がり砂にすれるほど伸びることから「砂ずりの藤」と名前のついた藤の木は、樹齢700年以上の名木。

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また毎年2月の節分と8月の中元の夜にだけ行われる「万燈籠」では、境内にあるすべての灯籠にあかりが灯り、境内は幻想的な雰囲気に包まれます。

 

提供:トリップノート

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