過去の優勝者は、昨年がナイチンゲールダンス、一昨年がストレッチーズ、21年が金の国、20年がザ・マミィと、いずれも『ツギクル』獲得をきっかけに露出を増やしている。所属のワタナベには四千頭身、ぱーてぃーちゃん、リンダカラー∞、昨年『キングオブコント』でファイナルに進んだゼンモンキーなど先行するトリオ芸人が数多いが、えびしゃもまたそうした先輩たちの仲間入りを果たしそうだ。

 ちなみに、えびしゃが今回披露したのは、昨年の『キングオブコント』準決勝の1日目・2日目と同じネタ。

 1本目では見たことがない設定のシチュエーションコントを見せ、2本目では賞レースでは不利と言われる影ナレーション、暗転、音楽を存分に使ったネタで勝ち抜く胆力を発揮しての優勝だった。

 そして、『ツギクル』で昨年の『KOC』ネタを使ったということは、今年の『キングオブコント』にはまだ新ネタを残している可能性が高い。今年の『キングオブコント』の台風の目は、この3人の若者かもしれない。

(文=新越谷ノリヲ)