ビジネスシーンで敬語は欠かせません。相手を敬う気持ちがあっても、間違えた言葉を使用することで失礼に当たることもあります。正しい敬語を使って品のある女性に。
失礼がないように意識しすぎて……
相手を敬うときに使う敬語ですが、多く使えば良いというわけではありません。丁寧な敬語を使う事を意識しすぎてしまい、「二重敬語」になっていませんか? まわりくどくて相手に伝わりにくいことや、失礼になる場合もあります。敬意を表す事はとても大切ですが、かえって逆効果になっては意味がありません。
他にも間違った言いまわしなど、日常的に使われているけれど、実はNGな敬語は数多くあります。今回はよく使うけれど間違いやすい敬語をご紹介します。
気を付けたいビジネス用語
二重敬語
×→何時にお戻りになられますか?
〇→何時にお戻りになりますか?
「お~になる」の尊敬語に尊敬の助動詞の「~れる」がついていて二重敬語です。
×→拝見させていただいてもよろしいでしょうか?
〇→拝見してもよろしいでしょうか?
「拝見する」は「見る」の謙譲語で、「いただく」は「もらう」謙譲語。×は謙譲語を重ねた2重敬語になります。
「~のほう」
×→書類のほうをご覧ください
〇→書類をご覧ください
「~のほう」がなくても通じる内容につけてしまうことが多いと思います。
「~のほう」は方角や複数の選択肢がある状態で使用したり、ぼかすときに使うのであればOKですが、上記の例文でもわかるように、指すものが1つしかない時に使用したり、ぼかす必要がないときはNGです。使っている方は省く事を意識してみてください。
「~のかたちになります」
×→30分ほどお待ちいただく形になります
〇→30分ほどお待ちいただきます
丁寧に伝えようとつい「かたち」を使いたくなってしまいますよね。しかし、「かたち」は形状や外形を指す言葉で、形状がないものに使うのは間違っています。シンプルな言い回しの方が印象も良くなるので、使わないようにしましょう。
他にもある!間違い言葉
×→ゴルフもおやりになるのですか?
〇→ゴルフもお好きですか?
×→とんでもありません
〇→とんでもないことでございます
上記の言葉も間違いやすい言葉ですので、ご注意を。