マックスが手がける、脱プラスチックなど環境に配慮した文具シリーズ「Re:max(リマックス)」から、『革のホッチキス』『木のホッチキス』が登場。6月25日(火)より直販サイトにて予約販売中だ。

環境へ貢献できる製品を開発

近年、デザイン性や製品の質感にこだわって選ぶことで、所有する満足感も得られる文具が注目されている。そんななか、マックスは「使う人が満足するモノづくり」を目指し、機能や品質に加え、環境への配慮も求める人のニーズに応えた製品開発を行っている。


「Re:max」は、マックスのコーポレートビジョン「世界中の暮らしや仕事をもっと楽に、楽しくする」を実現するため、“とじる つながる つなげる未来”をコンセプトとしたシリーズ。2023年7月に包装材を環境に配慮した紙箱にリニューアルした「HD-10TL 紙箱タイプ」、2024年2月に本体カバーにプラスチック端材とバイオマスプラスチックを使用した「HD-10Dサステナブルモデル」を発売した。パッケージをすべて紙素材にする、長く使用できる製品設計にすることで廃棄を減らすなどにより、環境への貢献を目指している。

端材を提供する企業との共同企画

今回発売された『革のホッチキス』『木のホッチキス』は、材料となる端材を提供する企業との共同企画で、カバンや家具制作の過程で出る端材をアップサイクルし、職人の熟練の技術により手作業で完成させたもの。


開発にあたり、環境に配慮した素材を活用しつつ、地域産業の活性化につなげることはできないかという視点で素材の探索を行った。そして、端材の活用方法を検討していた、兵庫県豊岡市でカバン制作を行う「Maison Def」、岐阜県高山市で木材を活用したアイテムを手作業で制作する「kochi」、家具制作を行う「木と暮らしの制作所」と共同し、『革のホッチキス』『木のホッチキス』が実現。マックスのホッチキス本体カバーで初めて「革」と「木」の素材を採用した。

その時々の端材を活用するため、今後は様々な素材を使用したホッチキスを制作する予定。地域産業の活性化に貢献し、共同先とマックスの未来を創る新しいコンセプトのホッチキスとなっている。

革のホッチキス HD-10X/LT


『革のホッチキス HD-10X/LT』11,000円(税込)は、カバン産業が盛んな地域である兵庫県豊岡市にてカバン制作を行う、アトリエ&ショップ「Maison Def」との共同企画。


カバンの制作過程で出る端材を使用し、「Maison Def」の職人が手作業でホッチキスのカバーを制作した。革はKOBE LEATHERや良質なトリヨンレザー(牛革)を用い、斬新な色やトレンドカラーを展開している。構造材と装飾を兼ねているリベット(締結部品)がデザインのアクセントとなっている。


カラーは、オレンジ、ブルー、グリーン、イエロー、ベージュ/ホワイトの5色。


「Maison Def」は、豊岡市の「カバンストリート」の一角にあり、カバンだけでなく、洋服や小物などのオリジナルアイテムが並ぶ。ホッチキスデザインの元になった、リベット留めが特徴的な「rivet bag」シリーズは、オーダーイベントを実施するなど好評を博している。また、カバン産業から「豊岡」の町おこしを推進し、工房を自由に使えるコワーキングアトリエ「Apartment」で若手クリエイターを育て、自立を支援する教育的取り組みも行っている。