ジソウラボは、観光庁『第2のふるさとづくりプロジェクト』にて採択された実証事業『つくる人をつくるin「井波彫刻塾」』の実施にあたり、一般参加者の募集を開始した。また、参加者説明会を開催する。

『つくる人をつくるin「井波彫刻塾」』は、富山県南砺市井波で250年継承されてきた井波彫刻を入口とした出会いと学びのプロジェクト。同事業では、社会人と美術系学生を対象にそれぞれに異なる2つのプログラムを予定している。

活動期間は7月~12月を予定しており、活動第1回目は7月27日(土)から開始。応募は7月7日(日)が締め切りだ。

彫刻師のまち、富山県南砺市井波


井波は、富山県西部の内陸部に位置し、JR金沢駅からバスで90分、JR新高岡駅からバスで約50分。人口約8,000人のうち約200人が彫刻産業に携わり、日本遺産にも登録された彫刻師のまちだ。


今回のキーでもある井波彫刻は、町のシンボルともいえる名刹・瑞泉寺から始まった。

250年続く伝統工芸「井波彫刻」に、彫刻師の工房が立ち並ぶ風情ある町並みと、伝統的雰囲気漂う井波だが、近年は県の内外から人が集まって新しいことが始まり続けている、富山県一のホットスポットだ。


約250年継承されてきた井波が誇る伝統工芸「井波彫刻」は、躍動感あふれるダイナミズムと繊細さとを併せ持ち、見る者を圧倒させる。


この井波彫刻の後継者育成事業として2023年から始まったのが「井波彫刻塾」だ。今回の募集では、この彫刻塾で社会人は彫刻体験を、学生は本格的な彫刻技術の指導を受けられる。

なお、同プロジェクト自体への参加は無料だが、現地までの交通費や宿泊費、飲食費等は各自の負担となる。

地域の「マスター」と出会い彫刻を体験

社会人は彫刻塾で彫刻体験をしながら、地域の「マスター」と出会い、自身の興味関心に合わせて活動できる。プログラム内容は次の6つだ。

「井波彫刻」は、現役の彫刻師から彫刻を教わって作品作りに挑戦する彫刻塾体験コース。

「発酵と食」では、富山初・注目のブルワリーで地産地消のビールづくりを体験。昔ながらのハレの郷土食「かぶらずし」も一緒に楽しめる。

「山と木と香り」は、木とともに歩んできた井波で、木のある暮らしを体感できる。

「歴史と文化」では、井波がどんな歴史を辿ってきて今があるのかを学ぶ。

「糸の文化」では、絹や麻布などを作り、各地へ出荷してきた歴史がある南砺市の歴史を体感する。

「まちづくり」では、井波のまちづくりについて学ぶ。

伝統工芸や美術品に興味がある人、まちづくりに興味がある人、とにかく何かやってみたい人におすすめのプログラムとなっている。