そもそもテレビタレントとしてのイメージが強いとんねるずだが、1984年12月リリースのシングル「一気!」を皮切りに、音楽活動が本格始動していく。自身最初のオリコントップ10入りとなった85年9月リリース「雨の西麻布」で、歌手としての知名度も一段と上がり、ランキングの上位常連の仲間入り、音楽番組への出演も増えた。そして91年5月リリースの「情けねえ」が数カ月もの間オリコンチャートの上位に位置するロングヒットを記録。同曲にてその年の『第22回日本歌謡大賞』の大賞を受賞、『第42回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。
その後、92年1月リリースの「ガラガラヘビがやってくる」が初のオリコン1位を獲得。続く「一番偉い人へ」「がじゃいも」も1位を獲得した。
「2人ともオラオラ系で暴れるキャラが売りだったが、まともに歌えばかなりの歌唱力というギャップも魅力だった。ほぼすべての楽曲における作詞は秋元康氏、作曲は後藤次利氏で、彼らのおかげで名曲も生まれた。紅白では2人がパンツ一枚で出演して『受信料を払おう』というペインティングをして話題になり、歌手別視聴率では2位を記録。今にして思えば音楽活動が好調なころが、とんねるずの全盛期だったかもしれない」(ベテラン芸能記者)
とんねるずとして最後の楽曲リリースは96年2月の「おまえが欲しい」。ライブに合わせて新曲のリリースがあるか、注目したい。