只見川電源流域振興協議会では、地域の未来を共創するため、地域の現状課題の把握や地域資源を共有し、今後自分たちが目指すべき方向性について議論を深めることを目的とした奥会津版「地域まんだら」ワークショップを開催する。

「地域まんだら」について

「地域まんだら」とは、地域の課題や資源、未来に向けて必要なアクションをまとめた一枚の絵図。

「地域まんだら」の制作プロセスを通じて、関係者や地域住民らが立場を超えて、多様な視点から対話・相互理解を深め、地域の状況変化に応じて更新可能な共有ビジョンを整理していくことができる。

みんなが使える地域づくりのらしんばんに


昨年度、奥会津地域に暮らす人や関わる人が、地域で起こっていることやこの地域にある資源や可能性について語り合い、「地域まんだら」に落とし込んだ。

この昨年度の奥会津版「地域まんだら」ワークショップで、只見川電源流域振興協議会と奥会津地域に関わる人たちが作成した奥会津版まんだらver.1。

今年もこの奥会津版まんだらver.1を眺めて、もっと足したいことや自分の活動を落とし込んで、みんなが使える地域づくりのらしんばんに育てていくという。

只見川電源流域振興協議会では、こうした対話の積み重ねから、一人ひとりが実は心の中に持っている「やってみたい!」を育て、「それいいね!」や「一緒にやろう!」につなげていけたらと考えているという。

今年の奥会津版「地域まんだら」ワークショップ概要


今年の奥会津版「地域まんだら」ワークショップの日程と会場は、Day1が7月21日(日)にシェアベース昭和村で開催、Day2が9月1日(日)に三島町交流センター山びこで開催、Day3が12月1日(日)に季の郷湯ら里で開催される。開催時間は、各日13:30~16:30。

参加対象者は、奥会津地域の民間事業者・住民・行政職員、奥会津地域に関わりたい個人・団体。地域の課題や可能性について学びたい、仕事や日常の悩みを共有できる仲間が欲しい、地域をよくしたいけど何をすればよいか分からない、奥会津の未来に関わってみたいといった思いを持っている人におすすめのワークショップとなっている。
 
募集定員は30名程度で、参加費は無料。参加したい人は、申込フォームに必要事項を記入して応募しよう。

Day2のゲストに稲垣文彦氏が登場

Day2には、ふるさと回帰支援センター副事務局長の稲垣文彦氏がゲストとして参加する。

稲垣氏は、長岡技術科学大学大学院工学研究科博士後期課程を修了した工学博士。

専門は災害復興、地域づくり、市民協働によるまちづくりで、外部人材を活用した新たな内発的発展論を展開し、地域づくりにおける地域住民の主体形成プロセスを研究している。

国の地域おこし協力隊・集落支援員制度、関係人口の施策等の普及、人材育成等に尽力しており、総務省地域力創造アドバイザー、地域おこし協力隊サポートデスクスーパーバイザー、地域おこし協力隊アドバイザー、日本災害復興学会理事などを務めている。主な著書に『震災復興が語る農山村再生地域づくりの本質(2014)コモンズ』などがある。