「電話1本で解約できたのに…」
後悔先に立たず

使っていないクレジットカードをそのままにしておくと、不正利用や信用情報への影響など、思わぬ落とし穴が、実際にあります。

今回は、元銀行員の筆者が、クレジットカードを放置するリスクとクレジットカード解約時の注意点をご紹介しましょう。

落とし穴1年会費がかかる

クレジットカードの年会費については、初年度からかかるもの、初年度のみ無料で翌年からかかるもの、永年無料、毎年決まった金額以上利用すれば無料になるものなど、さまざまなパターンがあります。

「初年度会費無料」というようなうたい文句に惹かれて入ったクレジットカードに限って、その後ほとんど利用することなく放置しがちです。そうなると無料期間が終わり、年会費がかかることを忘れてそのまま払い続けることになりかねません。

落とし穴2 信用情報に傷がつくことも

氏名や住所、勤め先、引き落とし用の銀行口座などに変更があった場合、クレジットカード会社に変更届を出さなければなりませんが、使用頻度が低いクレジットカードの発行会社には、変更届を出し忘れてしまいがちです。

変更届を出し忘れると年会費などの引き落としができなくなり、強制解約され、信用情報に傷がつく恐れもあります。

落とし穴3 不正利用される可能性がある

2023年のクレジットカードの不正利用被害額は約540億円。今、 クレジットカードの不正利用被害が深刻化していることをご存知でしょうか?使用頻度が低いクレジットカードが不正利用されても、利用者が毎月請求額などを細かくチェックしないため、被害に気づきにくいリスクがあります。

多くのクレジットカード会社は不正利用から60日以内に届け出があれば被害額を補償しますが、それ以上の期間が過ぎると補償されないので注意が必要です。

クレジットカード解約前に確認すべきことは?

クレジットカードの解約は面倒だと思われる方もいるのではないでしょうか。しかし多くのクレジットカードは、裏面に記載されているカード会社の番号への電話連絡一本で解約可能です。

ただ、解約前に確認すべきことがあるので、紹介していきます。

支払い残高の有無