男性育休や育児・介護休業法の改正が話題となる一方で、小さな子どもを育てている人を“子持ち様”と呼び、子育て世帯が職場や社会から支援を受けることに不満を漏らす“子持ち様論争”がSNSを中心に勃発。職場や社会の課題が浮き彫りとなっています。
今回は、子育て中の人への不満から、産休や育休を取得しようとする職場の同僚たちにイジワルをしていたこともあるというヒデ子さん(仮名・42歳)に話を聞きました。
◆子育て中のママたちへの不満がポロリ……
「子どもがいる人は、繁忙期でも関係なく『子どもの熱が出て、保育園が預かってくれない』と休むので、出勤しているメンバーでなんとかしないといけない。複数のママが繁忙期に休むことも結構あり、正直イライラしていました」
そのような状況が積み重なり、ヒデ子さんは子育て中のママたちに不満を募らせていったのです。そしてついには、心の中に溜めていた不満を職場で口に出してしまいます。すると、想像もしていなかった共感の嵐に包まれたのでした。
「口に出すまで、自分は心の狭い人間だと思っていたし、そういう自分に嫌気が差すこともあったほど。でも、『わざとかと思うぐらい繁忙期に休むよね』『こっちは忙しいのに』『少しはこっちの身にもなってほしい』と、みんな不満タラタラでした」