三井物産子会社のエクオルは、茨城県に特化した移住促進施策として、先輩移住者や茨城に詳しい在住者が相談員となり“自身の経験談”をベースに移住相談に答えるサービス「イジュウチャット for いばらき」の提供を、6月17日(月)より開始した。

“移住検討層”に向けたサービス

茨城県では移住・定住ポータルサイト「Re:BARAKI(リバラギ)」の運営や、東京都内で茨城の魅力を伝えるイベントの開催、茨城県内の企業のプロジェクトに副業として参画して茨城との関係性を深める「iBARAKICK!(イバラキック)」など、官民一体となって、多くの移住検討者に寄り添った施策を展開している。

しかし多くの移住相談が寄せられる一方で、漠然と「移住してみようかなぁ」「茨城に住むのもアリかもなぁ」と考え始めたばかりの“移住検討層”に向けた、気軽かつ親身な相談対応への仕組みの構築が課題だった。


そこで、移住を考え始めた人々が、気軽に移住のリアルな体験談を聞くことができるサービス「イジュウチャット for いばらき」をリリース。

チャットで気軽に質問ができるため、初回相談のハードルが下がり、“誰もが相談しやすいオンライン相談窓口サービス”を実現した。

相談に対応する「スポット移住相談員」は自治体職員ではなく、いばらき地域おこし協力隊サポーターズなどの実際の移住者が主なため、移住後の日常生活や経験談をベースにした、共感性の高い対話による相談対応が可能だ。

また、スポット移住相談員はボランティアではなく、「自身の移住経験のシェアによる相談対応」というスポットワークとして対応しており、自治体と移住者の新しい関係性の構築による広がりも期待されている。

登録不要、無料で気軽に相談できる


「イジュウチャット for いばらき」は、茨城県が運営する移住・定住ポータルサイト「Re:BARAKI」を通じて行われる。

既存の移住相談サービスとの違いは、チャットの活用により、茨城県への移住関心層・移住検討者が気軽に質問・相談できること、茨城県への移住者や在住者が、自身の移住経験を元にした情報を提供すること、家族構成やライフスタイルなどの移住検討者の属性と合う相談員が対応するマッチングの仕組みがあることの3点が挙げられる。

実際の移住者や在住者から、“経験談の共有”を得られることで、省人化しつつも効果的に相談者の知りたい情報を届ける移住相談サービスを実現している。

同サービスは、登録不要で無料で利用することができる。

なお、同サービスは6月17日(月)から試験的に実施しており、実施期間は予告なく終了、または延長される場合がある。