キッズ・マネー・スクールを展開する「日本こどもの生き抜く力育成協会」では、20年ぶりの新紙幣発行となる7月3日(水)を前に、6月29日(土)・30日(日)の2日間限定で、特別オンライン講座「こどもがたのしむお札のひみつ~渋沢栄一と新紙幣のナゾトキ~」を開催する。

高まる金融リテラシーの重要性

最近、子ども同士の高額な金銭トラブルや株価の急騰、為替の変動、SNSを通じた投資詐欺など、お金にまつわる話題が絶え間なく報道されている。これに伴い、私たちが求められる金融リテラシーの重要性もますます高まっている。

今回導入される新紙幣に関しても、国立印刷局や政府広報サイトで公表されているデザイン変更の目的と意義を理解し、それを生活に取り入れる準備が求められている。しかし、子育て中の保護者たちは「新紙幣の特徴を子どもに説明するのが難しいし、理解させるのに苦労している」「キャッシュレス決済が普及している今、現金の価値や意味を子どもにどのように伝えれば良いか悩んでいる」という声を上げている。

新紙幣の導入について、子どもたちに正しい知識を身につけさせたくても、自分たちが教わっていない内容を伝えるのは難しく、教えてくれる場所も少ないというのが現状だ。

なぜ紙幣のデザインを新しくするのか説明

同スクールへの参加者は、2021年より年々増加。特にお金の大切さ「お金は『ありがとう』と交換するもの」と伝えている「おみせやさんごっこ」は、参加者からは「お金は頑張って働くことでもらえるものだと分かった!」、保護者からは「子どもにお金の大切さをどう教えていいのか分からなかったので、とても参考になった」「一緒に買い物に行った時に欲しいものを考えて言うようになった」と好評を得ている。



「日本こどもの生き抜く力育成協会」は、今回の新紙幣発行が、子どもたちにお金に対する興味を深めてもらう大きなきっかけであると考え、新コンテンツ「こどもがたのしむお札のひみつ~渋沢栄一と新紙幣のナゾトキ~」を制作。キャッシュレス決済が増え続ける現代において、子ども達が現金に触れる機会は減少しているが、だからこそ幼少期からお金の実物に触れ、お金の知識を持ち、使い方を知る機会をつくる必要があると感じているという。

このコンテンツは、なぜ紙幣のデザインを新しくするのか、その理由を子どもたちにもわかりやすく説明し、紙幣偽造がどれほど悪いことかを理解してもらうことが狙いだ。

また偽造防止技術の向上やユニバーサルデザインの導入により、誰もが使いやすい紙幣を目指している点も重要なポイント。そして新紙幣の肖像に採用されている渋沢栄一の半生を学んでいく。

渋沢栄一は日本の近代産業の父と称され、多くの企業の設立に関わり、日本の経済発展に大きく貢献した。彼の業績や理念を学ぶことは、子どもたちにとって「誰かの為にがんばること・働くことの尊さ」を知る価値ある体験となるだろう。さらに保護者にとっても一緒に楽しみながら学べる内容となっている。