静岡県熱海市「MOA 美術館」にて、7月6日(土)~9月9日(月)の期間、展覧会「ポケモン×工芸展 −美とわざの大発見−」が開催される。
工芸の多種多様な素材と技法でポケモンに挑む
ポケモンと工芸、正面切って出会わせたとしたらどんな「かがく反応」が起きるだろう。この問いに本気で挑んだのは、人間国宝から若手まで20名のアーティスト。
ポケモンの姿かたちからしぐさ、気配までを呼び起こした作品、進化や通信、旅の舞台、効果抜群のわざなどゲームの記憶をたどる作品、そして日々を彩る器、着物や帯留など、粋な装いに誘い込まれたポケモンたちが、会場に訪れる人を待ち構える。
「ポケモン×工芸展 −美とわざの大発見−」では、工芸の多種多様な素材と技法でポケモンに挑み、ひらめきと悶えと愉しみの中から生まれた作品を展観。静岡会場から初公開となる新作も登場する予定だ。
さまざまな素材と技法を何世代にもわたって受け継ぎながら、常に新しい表現に挑戦してきた、日本の工芸。現代の工芸を担う作家たちが作品に込めた工夫を楽しみながら、「進化」し続ける、工芸の奥深い魅力を発見しよう!
迫る・浸る・愛でる「ポケモン×工芸」
『フシギバナ』や、
『雨あがり』、
『自在ギャラドス』、
『ブースター』では、それぞれの作家が日頃から向き合ってきた金属、土、木などの素材研究、そして長年の鍛錬による優れた技術の成果が、ポケモンのフォルムはもちろん、皮膚や毛並み、しぐさや表情に抽出され、また気配や出現の瞬間をも見事に捉えている。
『琉球紅型着物「島ツナギ」』、
『電線光環中次』、
『可変金物ココガラ/アーマーガア』、
『ピカチュウの森』では、ポケモンの世界観に工芸が挑戦し、作家たちは工芸の素材と技とを携えて、想像のフィールドを駆け巡った。
『香合 ルギア』『香合 ホウオウ』、
『江戸小紋 着尺「ゲンガー・ゴースト」』、
『蒔絵棗「春を呼ぶ」』、
『リザードン/信楽壷』では、器や着物、装身具を舞台に活躍するポケモンたちの様子が、日々を慈しむ感性をますます豊かにしてくれそうだ。同展では、そのほかの作品も合わせ、約70点が出展する。
現在、展示会のオンラインチケットを「MOA 美術館」HPにて販売中!詳細は、HPを確認しよう。