bonoboが、役目を終えたアンティーク着物をアップサイクルして新たな価値を創造する事業「ikasu」を展開。6月20日(木)~7月7日(日)の期間、「ikasu EXHIBITION “kimono re-created”」として、代官山 蔦屋書店2号館1階のギャラリースペースにて新作品を展示する。

着物をアート作品にアップサイクル

日本の家庭には、膨大な着物や帯が眠っていると言われている。しかしながら、着る機会もなく、手入れが大変で保管スペースも必要なため、次世代に渡らず廃棄する家庭が増えているという。

着物は「着る芸術」とも言われており、日本の伝統的な技術で、一つ一つ手作業で、織り・染色・刺繍・装飾された一点ものの芸術品。


「ikasu」は、着物や帯はただの服ではなく、持ち主の大切な思い出であり、着物作家の素敵な作品であり、日本の誇る伝統文化であるという考え方で、着物を生かしたいと強く思いながら作品制作に取り組み、その一点一点の作品が持つ、歴史、技術、文様、物語を受け継ぎ、尊重しながら、現代空間に似合うアート作品として生まれ変わらせている。

額にはアンティークの桐たんすを活用

ikasuのアーティスト・岡本レーナ氏 World Art Dubaiのブースにて

「ikasu」では、着物マイスター資格を持ち、クリエイティブディレクターとしても活躍する外国人アーティストが、膨大な時間と労力をかけ日本全国を回り、作品へ生まれ変わらせるアンティーク着物を厳選。額にはアンティークの桐たんすを活かすなど、オールアップサイクルを目指している。

日本以外でも、アメリカ、カナダ、シンガポール、スウェーデン、マレーシア、イギリス、スイス、UAEの家や店舗で愛好されているとのことだ。

優れた実績を収めている「ikasu」


金箔やコラージュ、日本の伝統的な技術と新しいテクニックのマリアージュ photo by Karina Sakamoto

「ikasu」は、2022年5月に国際アートギャラリー「QUADRO」にて展示会・販売イベント開催。

2023年1月には、国登録有形文化財二木屋にて展示会・販売イベント、渋谷PARCOにて展示会を開催した。

2023年2月には、第五回全日本芸術公募展にて佳作に選出。今年3月には、Japan Handmade of the Year 2024において東京都産業労働局長賞を、4月には、Mr. & Mrs. Abe Arts & Culture Prizeを受賞している。

5月に、中東最大規模のアートフェア「World Art Dubai」で、日本の伝統芸術の甦った姿を世界の人々に紹介し、優れた実績を収めた「ikasu」は日本に戻り、


今回、代官山 蔦屋書店のギャラリーにて新作を展示する。