現代アートのグループ展・企画展を中心に展開するLWArtは、東急プラザ表参道5F LOCUL(ローカル)にて、総勢6名のアーティストによる現代アートグループ展「NEO KAWAii」を、6月21日(金)~26日(水)に開催する。観覧は無料。

計り知れない範囲の意味を内包する「カワイイ」

人類は進化と共にあらゆるものを単純化し、よりシンプルで工数の少ないものを追求することで、現在の便利でスマートな社会を実現してきた。それと逆行するように、“アート”は時代背景の変化と共にその目的や意義を変えながら様々なジャンルに派生し、細胞分裂の如くあらゆる表現方法が生み出され、複雑化している。

“言語”においてはその動きはより激しい。毎年新しい単語が生み出されているだけではなく、元来の意味の範囲を超えて全く別の意味を内包することも多々ある。その例として“カワイイ”という言葉にスポットを当ててみよう。

一説によると11世紀頃から使われ出した言葉だが、当時は「恥ずかしい」という意味で使われていたという。それから「不憫」という意味を内包するようになり、16世紀頃から「小さくて愛らしい」という意味へと変化したそうだ。そして現在にいたっては、大小問わず、老若男女や、色、デザイン、考え方など、すべての存在を対象として使われるようになり、もはや計り知れない範囲の意味を内包している。

“カワイイ”の「核」を探るアートグループ展

今回、そんな膨大に膨れ上がった言葉を、日々アートを用いて紐解き、探求を続けているアーティストの作品を集め、鑑賞することで、“カワイイ”の「核」を探る現代アートグループ展「NEO KAWAii」を開催。


参加するアーティストは、日本のKAWAII GIRLをシンプルなテイストで描く「Tamagotake/たまごたけ」、


可愛くポップな女の子をビビッドなカラーリングで描く「Onigiriman/おにぎりまん」、


日本独自の絵画表現として確立された浮世絵の流れを汲む美人画に、漫画やアニメのデフォルメ表現、さらに現在のメイクやファッション、価値観を取り込み、“今の美人画”を描く「Narcolelepsy1999/ナルコレプシー」、


主に女の子を描き、主観的な思想を客観的に見る器にしている「カメ子カメ男/Kamekokameo」、


和や神話などの要素を散りばめた豪華絢爛な世界観を生み出す稀代のイラストレーター「AKIAKANE/秋赤音」、


80’sテイストの現代の女の子をメインとした作品で活動中の「Hime/ヒメ」の6名だ。