「湊」の字源

では、何故「湊まる」は「あつまる」と読むようになったのでしょうか。
一説には「湊」のつくりの部分「奏」が由来と言われています。「吹奏楽」などで見たことのある漢字ですね。
「奏」は両手でささげもつ形を取っており、元々は神に奏する音楽のことでした。合奏することから「湊」には「あつまる」という意味があると言われていますが「奏」そのものには「あつまる」という意味はありません。

みなとは「海や川などの水路が集まる場所」でもあるので「湊」には「あつまる」という意味がある、という説もあります。ただ、こちらも「港」にはその意味がないのでやはり諸説ありというところでしょうか。

多くのものが四方から一か所に寄ってくる「あつまる」という発音だと「集まる」という漢字が多く使われていますが「あつまる」という読み方をする漢字は他にもたくさんあり、それぞれ理由が異なります。興味のある方は調べてみてくださいね。

最後はこの漢字!「瓦解」

「瓦解」の読み方をご存じでしょうか?

そのまま素直に読むと「かわらかい」ですが、もちろん間違いです。

日常ではあまり耳にしない言葉ですね。

でも、もしかしたら小説などで見たことがあるかもしれません。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「瓦解」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
  2. 一部の崩れから全体が崩れていくこと
  3. 「ひとりの勝手な行動から組織が瓦解していった」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「瓦解」の読み方!正解は!?

正解は「がかい」です!

「瓦解(がかい)」とは「一部の崩れや乱れが広がって組織全体が壊れていくこと」

瓦屋根は、一枚が落ちると他の瓦も全て崩れていくことに由来した言葉ですね。

以下は、瓦解を使った例文になります。

  • 社長が退任して以来、会社は瓦解寸前だ
  • 現政権の瓦解はもはや時間の問題だろう
  • 瓦解した組織を立て直す秘策はないのだろうか

また、瓦解の類義語としては「崩落(ほうらく)」「決裂(けつれつ)」「崩壊(ほうかい)」「破綻(はたん)」などがあります。

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