テイラー・スウィフトが『デッドプール&ウルヴァリン』に出演するというウワサを否定する報道がなされた。
「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」最新作であり、「X-MEN」シリーズの最新作ともいえる『デッドプール&ウルヴァリン』が、7月26日(金)に日米同時公開となる。そんな今作にテイラー・スウィフトが出演するのではないかとの根強いウワサに対し、それを否定する報道がエンターテインメント・ウィークリー誌からなされた。
そもそもなぜテイラー出演が予想された?
「テイラー・スウィフトがマーベル映画・X-MEN映画に関与する」というウワサの始まりは、2015年までさかのぼる。
テイラーがマーベル映画デビューするという当初の推測は、マーベル映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』(2019)の監督サイモン・キンバーグの投稿から始まった。彼は同作の出演者であるソフィー・ターナー(ジーン・グレイ役)、ジェームズ・マカヴォイ(チャールズ・エグゼビア役)と共に、テイラーも映った4ショットをX(当時Twitter)に投稿し、「Haters gonna hate.」とテイラーの楽曲「Shake It Off」の歌詞を引用したのだ。
Haters gonna hate. @taylorswift13 #jamesmcavoy @SophieT
— Simon Kinberg (@Kinberg) July 8, 2015
さらにその後、ターナーが同作の共演者であるタイ・シェリダン(サイクロップス役)とのツーショットをInstagramに投稿したのだが、その投稿のキャプションがまたテイラー・スウィフトを思わせる内容だったのだ。
「金曜の思い出は、サイクロップス(タイ・シェリダン)とショッピングモールに行き、私たちのお気に入りの歌手のアルバムを見つけたこと(もちろん1989年以前のね)」とのキャプション。写真ではシェリダンが「X-MEN」のキャラクターである“ダズラー”が描かれたレコードを持っていた。「1989」といえばテイラーのアルバムタイトルであり、テイラーの生まれ年である。これもまた、「テイラーがダズラー役でマーベル映画に登場する“匂わせ”のではないか」という推測の理由となっていた。
『デッドプール&ウルヴァリン』関係者とテイラー・スウィフト
『デッドプール&ウルヴァリン』の監督・共同脚本家であるショーン・レヴィ(55)も、ヒュー・ジャックマン(55)や、ライアン・レイノルズ(47)とその妻ブレイク・ライブリー(36)、そしてテイラーとともにいるところも複数回目撃されている。そのため10月のThe Wrap誌とのインタビューでは、レヴィが今作にテイラーが出演する可能性について尋ねられたが、その際レヴィは「ノーコメント」と回答し、「僕はバカじゃありませんよ…ただ待ち、見てください」と沈黙を貫いた。
レイノルズは『デッドプール&ウルヴァリン』撮影前のPEOPLE誌のインタビューで、テイラー出演のウワサを否定したが、Fandangoのインタビューではあえて“不明瞭”な回答を行なっている。「この種の映画では、映画に登場する可能性のある多くの人々について多くの憶測が飛び交うよね。エルヴィスが登場すると確信している声すら見たよ…。何が起こるかはわからない、それがこのユニバースの好きなところさ。サプライズは『デッドプール』の本質だよ」と付け加えた。
レヴィ監督「このウワサをすぐに断ち切ればよかった」
しかし、4月になってレヴィはもっとハッキリ否定すればよかったと後悔していることを明かした。「最初からすぐにそのウワサを断ち切ればよかったと後悔しています。だからこそ、私は真剣に真実の状況を語ることにします。私たちがどれだけ愛し合っているとしても、ライアンが“死んでしまう”という恐怖が私の中で非常に強いんです。ライアンは彼がこの広がり続けるウワサについて話すことを必死に避けようとしています」と語ったレヴィ。
非常に回りくどい言い方だが、レヴィは“ライアンがネタバレをする羽目になったり、ネタバレを避けて苦しんでしまう状況を避けたい”ということを訴えていると同時に、“テイラー出演のウワサを断ち切るべきだった”と語っている。これをもとにエンターテインメント・ウィークリー誌は「テイラーは出演しない」と報道しているようなのだが、レヴィは彼女が「出演しない」とは明言しておらず、まだ可能性は残されているようにも見受けられる。
「フレンドシップブレスレット」のポスターが公開!?
そしてつい先日、『デッドプール&ウルヴァリン』のIMAXポスターが公開となった。
このポスターではデッドプールとウルヴァリンが手を合わせているだけでなく、ふたりの手首には「IMAX」と記された特徴的なアクセサリーが見受けられる。これは明らかに「フレンドシップブレスレット(※)」だ。広く出回ったウワサをさらに煽っているようにも、“ハズレ”でありながらもそのウワサを皮肉っているようにも見えるこのポスターの真意は…?
誰も口を滑らせなければ、真実は7月26日の『デッドプール&ウルヴァリン』日米同時公開で明らかになるだろう。
※テイラー・スウィフトのファンがコンサートにつけていく文化が発達している、文字入りのビーズブレスレット。