「原稿執筆カフェ」をオープンした理由


「原稿執筆カフェ」をオープンした理由について、店長の川井さんに話を聞いた。


「原稿執筆カフェ」は、もともとバーや撮影スタジオなど、人が集まってコミュニケーションをとる場所だったという。しかし、コロナ禍で人が集まることが難しくなってしまった。

コロナ禍では、リモートワークが推奨されるなど家で仕事をする人が増えた。そして、これまでリラックスしていた家に仕事を持ち込むことで、家が“会社化”してしまうという家庭も多くなってきた。そこで、家で仕事をしたくない人たちが向かう場所といえばカフェだが、なんとなくダラっとしてしまう…という人も。

そういったことから、「周りがみんな原稿執筆をしていてピリッとしている空間」をつくろうと考えたのが「原稿執筆カフェ」のはじまりだったそうだ。

「飲食店だと追加オーダーしなきゃいけないとか、そろそろ出ないきゃいけないとか、そういうことを一切排除した、モノを作る人が集中して作業ができる場所をつくりたかった」と川井さんは語る。

利用しやすい価格設定


「原稿執筆カフェ」の利用料金は、カウンター(8席)30分240円(税込)/1時間480円(税込)、テーブル(1席)30分360円(税込)/1時間720円(税込)と、利用しやすい価格設定となっている。ただし、閉店時間を過ぎても原稿が終わっていない場合の延長料金は、1時間4,800円(税込)となるので気を付けよう。

「このカフェで皆さんが書いたものが作品としてどんどん世の中に出ていって令和のトキワ荘みたいな場所になれたらいいな!と思ってます」と川井さんは言う。

誰もが驚くトイレにも注目


そして、このカフェのもう一つの特徴はトイレだ。トイレに入ってから、撮影のためスマートフォンを手にもう一度トイレに入る利用者も多いそうだ。


そのトイレはこちら。

このトイレは、東京・大手町にある、ウォークマンやiPodなどのケータイ音楽プレーヤー、ラジオ、カセットテープ、ケータイ電話、PHS、キーボード付きモバイル端末などを収集展示している「絶滅メディア博物館」の分館だという。


原稿執筆の合間に、トイレで懐かしいメディアを発見して、ほっとひと息できそうだ。

営業日や予約については必ず公式サイトで確認しよう

なお、「原稿執筆カフェ」はライブ配信&撮影スタジオである「高円寺三角地帯」の閑散時間帯を活用しているため、営業日は土日中心で不定だ。「高円寺三角地帯」は、喫茶店・カフェ・スナック・バー・料理教室・語学教室など様々な業態に対応しており、2時間からスペースを借りることができる。

「原稿執筆カフェ」の営業日や予約などの詳細に関しては公式サイトにて確認を。

原稿執筆の締切に追われている人は、「原稿執筆カフェ」で目標達成に向けて頑張ってみては。

■原稿執筆カフェ
住所:東京都杉並区高円寺北2-1-24 村田ビル1階
URL:https://koenji-sankakuchitai.blog.jp/ManuscriptWritingCafe/
Googleマップ:

■絶滅メディア博物館
URL:https://extinct-media-museum.blog.jp

(白井恵理子)