デザインスタジオSōIが展開するオリジナルプロダクト「SōI Store」は、第1弾として高橋絞工業とのコラボレーションによって誕生した銅製の米計量カップ「Crease」を発売。発売記念として送料無料キャンペーンを6月30日(日)まで実施中だ。

手仕事ならではのオリジナル商品

「SōI Store」は、毎回異なる工場とコラボレーションをして、手仕事ならではのオリジナル商品を企画製造販売していく。

生活者の視点から、自らが欲しいと思った商品を企画開発し、生産してくれる工場を探し、自店舗とオンラインストアで販売。「手を動かし、頭を働かせる。」という思想の基、生活の道具として商品開発を進めている。その際、その商品に魅かれる美しさがあるか、機能的で日々の生活に役立つか、買いたいと思ったときに買える価格か、日本製か、どこでだれにどうやって作られ手仕事の魅力があるか、修理は可能か、リサイクルは可能かを考慮している。

特別感のある米計量カップ


今回誕生したのは、銅製の米計量カップだ。多くの人は、炊飯器に付属していたプラスチックの計量カップを使っているのではないだろうか。それは機能的には問題ないが、毎日使うものとしてもう少し心ときめくものがあってもいいのではないかとの思いがあった。


そこで、米計量カップとしての計測機能はしっかり満たしながらも日々使うものとして特別感がほしいと考え、銅製で抗菌性があり、特別な輝きを持つ米計量カップを開発した。

卓越した技術が必要なヘラ絞り加工で制作


素材を金属にするにあたり、アルミやステンレスなどを試してみた結果、一番しっくりきたのが銅。また、銅は見た目の美しさに加えて、素材特性として抗菌性があるため、美しくて抗菌性のある米計量カップになることも期待した。

制作は、ヘラ絞りの美しさと技術力に展示会で出会い、魅了されたことがきっかけで、その道で有名な東京江戸川区の高橋絞工業に依頼した。ヘラ絞りは、1枚の金属板を特殊な道具で金型に当てて加工していく高度な技術で、最低5年の修行が必要となる。


銅製の米計量カップは、1.2mm厚の銅板を金型に合わせ、熟練の職人が道具を使って成形。中央上部の折り目はデザインの特徴としてだけではなく、0.5合を示す目盛としての役割も持つ。折り目上部はヘラ目をあえて深く入れ、職人の手仕事ならではの腕の見せ所として、滑り止めの機能を持たせている。


仕上げはあえて無塗装としたが、そのままだと銅はすぐに変色してしまう。そこで変色を緩やかにしつつ、銅の効能を生かすために米油を塗布し、乾拭きで仕上げている。ジーンズのように、使うたびに少しづつ変化していく様子を楽しむことができる。