デスゲームにチャイルディッシュな種目を選択するというアイディア自体は悪くないし、おそらくは『イカゲーム』の成功もあって勝ち目を見たのでしょう。このドラマの演出は「じゃんけん」にひと手間加えて緊迫感あふれる心理戦に昇華した『カイジ 人生逆転ゲーム』(09)の監督でもあった佐藤東弥さんです。この情報だけ見れば、成功の可能性が高いように思えます。
しかし、『アクマゲーム』は失敗しました。ゲームそのものが「じゃんけん」や『イカゲーム』の「だるまさんがころんだ」なんかよりルールが複雑で、見ている側がいちいちプレイヤーの手札や全体状況を記憶して理解していかないと心理戦としての優劣が把握できないことに加えて、「悪魔の力」なるイカサマが突然発動するので緊迫感も納得感もない。
次回が最終回だそうです。何を見ればいいのか、これから一週間ゆっくり考えたいと思います。
(文=どらまっ子AKIちゃん)