京都府京都市の自動車部品メーカー・サンコールは、今年5月、自社竹炭サステナブル事業より、初の一般消費者対象商品となるサステナブルグッズを発売。大阪府大阪市の「なんばマルイ」で開催されるPOP-UPイベントにて、6月1日(土)・2日(日)と6月8日(土)・9日(日)に販売する。

自動車部品メーカーのチャレンジ

サンコールは、自動車エンジン部品や精密ばねなど、これまで企業向け部品を開発してきた。また、環境にやさしい製法にて炭化して製品化した竹炭は、独特の漆黒性・遮蔽性が注目され、自動車用インパネ用のインクとして出荷されている。

10年前に京都府北部の宮津市から「竹害」の相談を受けたことをきっかけに、伐採林を利用した「竹炭サステナブル事業」をスタート。「竹」と「京」をテーマにしたサステナブルグッズには、竹を炭化させてつくった自社ブランド「京かぐや炭」や、サステナブル素材、地元京都企業とのコラボレーションをふんだんに取り入れている。

今回、なんばマルイにて消費者向けに開発した商品を販売するという、サンコール初の取り組みにチャレンジする。

サステナブルなグッズ4点を販売

なんばマルイの「POP-UPイベント」では、4点を販売する。


「“タステナブル”な竹ノート」は、表紙には放置竹林から作られた竹炭を含む環境紙「竹炭ホワイト」を、ノート紙には竹パルプ配合の高級紙を使用。印字は自社ブランドである「京かぐや炭」を用いたインクを用いた、まさに竹尽くしのノートだ。カバーイラストには、京都を愛する海外デザイナーの手により、四季折々の京の町が描かれている。


花器「木の幸 新月」シリーズは、京都の木製家具メーカー・山田木工所とコラボレーションしたアイテム。材料には京都市産材「みやこ杣木」を使用、京都の会社が製材、京都の会社で製品加工、仕上げに京都のサンコールが京都産竹炭塗料で塗装をした“オール京都”にこだわった商品だ。自動車部品製造業ならではの特殊な加工をしており、表情も一点一点異なっている。


お香「明けの橙台」は、創業190年のお香メーカー・林龍昇堂とのコラボレーション。材料には、「京かぐや炭」のほか、宮津市で有名な由良みかんの完熟ミカンジュースの残渣を使用しているので、柑橘系のかぐわしさももつ。商品名は、海辺に立つ灯台が船にとっての道標であるように、持続可能(SDGs)な未来を明るく照らす道標になってほしい、という願いを込めて名付けられた。

「竹の満月」シリーズは、宮津市の間伐材を粉砕し、竹粉を固めて成型した、100%自然素材のコースターや小皿。試薬の使用を最小限に抑えることで環境面に配慮している。