1,000万円を相続したら、せっかくなので「資産運用」に充てましょう。たとえば1,000万円を毎年5%リターンが出る投資にまわしたら、10年後には約1,629万円に、20年後には約2,653万円になっています。相続したお金を安易に消費するのはやめましょう。

最良の方法は資産を運用すること

突然1,000万円が手に入ったとき、最良の方法は、その資産を運用して育てることです。たとえば新NISAのつみたて投資枠なら、月10万円まで積み立てることができて、20年後の資産は3,000万円以上に膨れ上がります。 (※利回り3%と仮定。)

なお、1,000万円の相続では相続税は発生しません。相続する金融資産が3,600万円以下の場合は、相続税は気にしなくて大丈夫です。

しかし、この記事で紹介したように、1,000万円の相続であっても注意すべき点はたくさんあります。親があなたに遺してくれた資産を受け継いだのに、その後、不幸になるなんてとても悲しい話です。すぐに全額を資産運用に充てることをおすすめします。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。