銀行員は業務上お客様の口座の動きを確認できる立場にありますが、預金が多い人の口座の動きには「お金がたまる行動」を象徴する6つの特徴があります。この記事では、その6つの特徴についてお話しします。
1.先取り貯蓄をしている
お金が貯まる人は、毎月の収入から一定額を貯蓄に回す「先取り貯蓄」を行っています。その多くは毎月の収入の1~2割を貯蓄していますが、それより少ない金額でもコツコツ貯めて貯蓄を順調に増やしている人もいます。
2.クレジットカードやスマホ決済の支出をきちんと管理している
お金が貯まる人は、クレジットカードやスマホ決済の支出をきちんと管理しています。特にクレジットカードの支出管理は厳密な印象です。
クレジットカードは「借金」であり、使いすぎれば返済が困難になります。その結果、カードの利用停止や多重債務に陥る恐れもないとは言えません。
お金が貯まる人はその怖さを知っているので、クレジットカード決済やスマホ決済の種類を絞って管理を容易にし、プリペイド払いも利用しながらきっちり支出を管理しています。
3.銀行口座を目的別に使い分けている
銀行口座を目的別に分けるのも、お金が貯まる人の定番行動です。
その一例として、家計口座、貯蓄口座、臨時支出用口座を使い分ける方法を紹介します。
1 家計口座(普通預金口座)
収入から貯蓄分を引いた生活費を入れる口座です。家計が黒字になった分は貯蓄口座や臨時支出用口座に移します。
2 貯蓄口座(定期預金口座・積立定期預金口座)
定期預金口座にはボーナスなどのまとまったお金を預け、積立定期預金口座は給与口座から自動振替で毎月一定額積み立てるように設定します。
3 臨時支出用口座
給与口座は、このカテゴリに入れるのがおすすめです。ボーナスや家計の黒字分はいったんここに入れて使い道を決めます。
お金が貯まる人は以上のような方法で上手に口座を使い分けています。
4.保険や携帯プランの見直しをよく行っている
お金が貯まる人は保険や携帯プランの見直しもよく行っています。
契約者の状況や社会情勢が変われば、自分に適した保険や携帯プランも変わります。それに合わせて保険の契約内容や携帯プランを見直さないと、「今必要な保障が受けられない」「必要以上に携帯料金を払っている」などの弊害が出ます。
そのため、お金が貯まる人は保険や携帯プランをよく見直し、今の自分に適した契約に変更しています。
5.貯蓄・投資の両方に積極的に取り組む
超低金利時代の今、お金が貯まる人は貯蓄と投資の両方に積極的に取り組んでいます。NISA、積立NISA、iDeCoなど、税制面で優遇される金融商品もあり、今まで投資に興味がなかった人でも投資を始める人が増えています。
6.小さな借金をしない
お金が貯まる人は、カードローンやリボ払いなどの小さな借金をしません。それらの多くは高金利だからです。万が一返済が滞れば借金がみるみる増えて返済不能となり、社会的な信用を失うなどの弊害が起こります。
お金が貯まる人はそのような借金を非常に嫌い、手を出さないようにしています。
お金が貯まる人はお金の出入りをしっかりコントロールしている
お金が貯まる人が行っている行動から、その人がお金の出入りをしっかりコントロールしていることがわかります。特に支出にはいつも監視の目を光らせ、少しでも無駄な支出を削ろうとしているようです。
お金が貯まらない人はそれを見習い、今すぐ6つの「お金が貯まる行動」を始めましょう。
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。