シャロン・ストーン Photo: John Salangsang/Shutterstock
女優シャロン・ストーンが、シリコンバレー銀行とシグネチャー・バンクの破綻にともなう影響を涙ながらに訴えている。
3月15日(水)、ビバリーヒルズで開催された、女性ガン研究基金の資金調達のためのガラに出席した女優のシャロン・ストーンは、スピーチの中でガン研究への寄付を呼びかけつつ、2つの銀行が破綻したことで自分の財産の「半分」を失ったことを告白した。
「お金をネット上でやり取りするのは、それが便利なのはわかるけど、むずかしいのも知ってる」と語ったシャロンは、「私は最新技術にうといの。でも小切手を書くことはできる。そしてそれがいま、勇気になっているの。あの銀行のドタバタのせいで財産の半分を失ったばかりだけど、だからといって私がここにいないという意味ではないもの」と涙をまじえながら訴えた。
シャロンは明確に銀行名を明らかにしていないが、先日報じられたアメリカ史上2番目と3番目に大きなシリコンバレー銀行とシグネチャー・バンクの破綻について言及したと考えられる。
なお、アメリカ政府は2つの銀行に預けられているすべての預金について、保険に入っているかどうかに関わらず保証するとしており、この方針にもとづけばシャロンは預けていたお金を失うことはない。
しかし、この破綻の影響は地方銀行にも及んでおり、株価が大幅に下落しているのも事実だ。
The Post紙はシャロンの主張を確認することができなかったため彼女にコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。
シャロンはこのガラにて、女性ガン研究基金から勇気賞を受賞している。受賞スピーチでは銀行破綻の話以外に、自身の乳がんとの闘病について振り返るとともに、会場にいた他のガン闘病者たちに称賛の言葉を贈った。スピーチはスタンディングオベーションで幕を閉じた。