◆「清潔感を持つ」「清々しく生きる」がテーマ

内田有紀 フィクサー
内田有紀さん
――正直女性は、体の変化などで年齢を重ねると大変なこともありますが……。

内田「もちろんそうした大変さについては、先輩方からも聞いていますし、『女性というのはこの年齢ぐらいからこういう体の反応が出てくるからね』といったことも耳にしています。でもそこに対して後ろ向きにはあまり思っていなくて。実際、『これが先輩がおっしゃっていた現象か』と感じたこともあります。でも、そこで立ち止まることがあったとしてもいいじゃないかと思っているんです。慌てて生きなくてもいいんじゃないかなって。また時期が来たら立ち上がればいい。怖がらなくていいのかなと思います」

――最後に、内田さんが今ご自身に掲げているテーマがありましたら教えてください。

内田「先輩の女優さんが『年を重ねると、清潔感を持つことが一番大事なことだと私は思う』とおっしゃっていたことがあって、すごく心を打たれたんです。見た目ももちろんですけど、つまりは内面の清々しさといいますか。このドラマじゃないですけど、人間ってドロドロしたものも持っているわけで、清らかなものから汚いものまで持って生きていて、それが神様が人にくれた能力でもあるのかなと。

そのバランスを保ちながら、キレイにだけ生きるのって難しいですよね。汚い自分が出てきたときに、すごい嫌悪感を抱いてしまうときもある。『なんで、私こんなこと気にしちゃうんだろう』とか。でもそういったことを受け入れながらも、やっぱり清々しく、清潔感を持っていきようとすることって、すごく大事なんじゃないかなと思うんです。心を打たれたその時から、『清潔感を持つ』『清々しく生きる』、それがテーマになっています」

<取材・文/望月ふみ>

【望月ふみ】

70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi