◆10代の美少年、演技も光っていた『白線流し』

15歳のときにTOKIOのボーカルとしてデビューした長瀬。その前から俳優デビューを果たし、10代のうちに主演も務めています。『白線流し』もそのひとつ。

本作は、長野県の松本北高校で、卒業前の3年生を中心した男女7人の青春群像劇です。長瀬が演じたのは、一人暮らしで働きながら同校の定時制に通う青年・大河内渉(おおこうち・わたる)。母親は東京に別の家庭があり、父親は他界しています。天文台で働くという夢をもち成績は優秀ですが、複雑な生い立ちから人との付き合いが不器用。演じた長瀬は当時17歳。まだあどけなさが残るまさに“美少年”が拝めます。

『白線流し~夢見る頃を過ぎても』
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一方演技には、当時から光るものがありました。境遇からくる淋しさや青春期ならではのゆらぎを繊細に表現した長瀬がいたからこそ、その後2年おきに続編が制作され、スペシャルドラマが計5本になるほどのヒットにつながったのではないでしょうか。