しかし、私は昔から犯罪に巻き込まれやすい体質のため、撃退法については慣れています。
男のうち一人をたまたまバッグに入っていたラップの芯10本で殴って気絶させ、残り三人を持っていたカッターナイフで牽制し、近くの交番に駆け込みました。
もちろん、犯人の男4人も交番にぶっこみました。

そこでわかったのですが、実はこの4人、私と妹の同級生が作った暴走族のメンバーで、小学校の時に下に見ていた私が大学に行っていることに嫉妬したリーダーに命じられて、攫おうとしていたのです。
確かに、私が住んでいる地域の学校は荒れていて、まともに人生を歩む人はとても少ないのですが、聞いたときはあまりの理不尽さに呆れてしまいました。
結果として、私にけががないため、そのまま釈放となりましたが、私自身は警察の方に
「いくらなんでもやりすぎだ。」
と注意されてしまいました。

でも、ことの顛末を聞いたうちの家族は「無事でよかった。」と乱暴したことを咎めるのではなく私を心配してくれてすごく安心しました。

その時私は家族を巻き込まないようにしようと心に誓いました。