【鬱映画】洋画編ランキング10~8位!
【鬱映画】10位「16歳の合衆国」
恋人の弟を殺してしまったと言う葛藤、そしてその周囲の人たちの苦悩を切なく描いた人間ドラマ作品です。アカデミー賞俳優でもある「ケビン・スペイシー」が制作と出演をしたことでも話題となりました。
少年リーランドは恋人と彼女の弟との三人で仲睦まじく暮らしていました、しかし彼女の弟は知的障害を持っていたのです。そんな弟を彼は刺し殺してしまいます。逮捕された彼は矯正施設に入れられることになりますが、殺害の動機に関しては一切語ろうとしませんでした。
本作の監督マシュー・ライアン・ホーグは自信も矯正施設の教員を務めていた経験があり、矯正施設の教員と彼のやり取りを通して感受性豊かなリーランドの本質が見えてくるのです。優しくも切なく、悲しい物語です。
16歳の合衆国
ヒロイン | リーランド |
出演者 | ドン・チードル/ライアン・ゴズリング/クリス・クライン/ジェナ・マローン ほか |
上映時間 | 104分 |
公開日 | 2004年8月7日 |
ジャンル | クライムフィクション |
監督 | マシュー・ライアン・ホーグ |
【鬱映画】9位「レクイエムフォードリーム」
鬱になる、落ち込む映画として有名な作品です。観た人のほとんどが見た事を後悔したというほどでした。日常が麻薬によって崩壊していく様を描いた衝撃作です。エレン・バースティンがインディペンデント・スピリット賞主演女優賞を受賞したりアカデミー主演女優賞にノミネートされたりと注目された作品です。
ニューヨークにある団地で暮らしている未亡人の女性サラは一日の大半をテレビを見て過ごすと言う孤独な生活を送っていました。息子のハリーは仕事もせずにヘロインに溺れる始末で、ついにはさらには大切なテレビすらも売り払ってしまうのです。
次第に日常が麻薬によって支配され、崩壊していく恐ろしさが全面に描かれています。ヘロイン中毒や資金を失って売春に走る姿、それぞれの夢は次々と崩壊していくのです。救いのない物語に見た人からはもう二度と観ないと言う感想が多く挙げられたそうです。
レクイエムフォードリーム
ヒロイン | サラ・ゴールドファーブ |
出演者 | ジャレッド・レト/エレン・バースティン/ジェニファー・コネリー ほか |
上映時間 | 102分 |
公開日 | 2001年7月7日 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | ダーレン・アロノフスキー |
【鬱映画】8位「パンズラビリンス」
ファンタジーでありながら内戦後のスペインを描いた戦争映画で、主人公の少女を中心に描いたダークファンタジー作品です。第79回アカデミー賞ではアカデミー撮影賞、アカデミー美術賞、アカデミーメイクアップ賞などかずかずの成績を残した名作でもあります。
スペイン内戦で父親を亡くしてしまった少女オフェリアは妊娠中の母と一緒に母の再婚相手に引き取られることに。しかし父はこれから生まれてくる子供にだけ愛情を向け、母もまたそんな父親の顔色ばかりをうかがうのでオフェリアは愛情を受けられずにいました。そんなある日の夜オフェリアの前に妖精が現れるのでした。
オフェリアは妖精たちによる幻想的な世界と、自分を愛してくれない父親による苦しい現実の間に揺れ動きます。次第にオフェリアは幻想と現実の世界双方に暗い影を落としていくのです。作中にはなかなかに耐えがたいグロいシーンも含まれており、見た人を暗い気持ちにするような映画作品です。
パンズラビリンス
ヒロイン | オフェリア |
出演者 | イバナ・バケロ/ダグ・ジョーンズ/セルジ・ロペス/アリアドナ・ヒル ほか |
上映時間 | 119分 |
公開日 | 2007年10月6日 |
ジャンル | ファンタジー |
監督 | ギレルモ・デル・トロ |
【鬱映画】洋画編ランキング7~5位!
【鬱映画】7位「アメリカン・ヒストリーX」
アメリカに根付く人種差別や貧困問題を浮き彫りにした、当時の問題作とも言われました。エドワード・ノートン主演の衝撃作であり、白人至上主義とそれに巻き込まれた兄弟の揺れ動くさまを描いた作品です。
かつてデレクは白人至上主義者として、黒人の車を盗んだことで服役していました。しかし、三年ぶりに弟ダニーの元へと戻ったデレクは以前とは全く違った様子で穏やかな人物になっていたのです。ところが逆に弟のダニーがデレク以上に白人至上主義として身を染めていました。
現代アメリカにいまだに残っている差別意識、そして物語は衝撃の展開を迎えるのです。それと同時にアメリカに残っているさまざまな問題に迫った衝撃作品となりました。
アメリカン・ヒストリーX
ヒロイン | デレク・ヴィンヤード |
出演者 | エドワード・ノートン/エドワード・ファーロング/ビヴァリー・ダンジェロ ほか |
上映時間 | 119分 |
公開日 | 2000年2月19日 |
ジャンル | クライムフィクション |
監督 | トニー・ケイ |
【鬱映画】6位「ジョニーは戦場へ行った」
戦争によって「意識のある肉塊」となってしまった青年を中心に描いた作品であり、反戦ドラマ映画です。カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリや国際映画評論家連盟賞、国際エヴァンジェリ映画委員会賞を受賞し話題となりました。
ジョーは戦争によってほとんどの器官を失ってしまった大けがを負い、病院のベッドに横たわっていました。暗闇の中、まるで走馬灯のようにこれまでの生活、恋人との愛の営みが思い返されます。そして一人の看護婦がジョーの書き記した文字に気づいた事により外界とのつながりを持ち始めるのです。
本作は原作が小説となっていましたが、当時第二次世界大戦勃発の時期に発表されたもので、反戦的な内容の映画だったためか発禁処分を受けてしまいました。戦後復刊と絶版を繰り返していた作品でした。強力な反戦的なメッセージはたくさんの人の胸に届けられた作品です。
ジョニーは戦場へ行った
ヒロイン | ジョー・ボーナム |
出演者 | ティモシー・ボトムズ/ キャシー・フィールズ/ドナルド・サザーランド/ジェイソン・ロバーズ |
上映時間 | 112分 |
公開日 | 1973年4月7日 |
ジャンル | 反戦ドラマ |
監督 | ダルトン・トランボ |
【鬱映画】5位「ファニーゲーム」
当時カンヌ映画祭出品時に悲惨すぎる内容から批評家や観客たちが席を立ったとさえ言われている鬱映画です。ロンドンではビデオの発禁運動まで起こったそうです。あまりにも暴力的なシーンが多いことから作中犯人が映画を鑑賞している観客に向けてサインを出したりするシーンがありました。
ある夏の日、とある一家が休暇を過ごすために別荘に向かっていました。別荘に着いた一家の前に見知らぬ若者がやってきます。初めは礼儀正しい人物でしたが、次第にチア度は豹変し不愉快な態度を見せるように、そして突如一家の皆殺しを宣言するのです。
本作ではどんな心霊や怪奇現象よりも狂った人間が一番怖い事が表現されています。暴力的で怖いだけではなく見ているだけで不愉快かつ胸糞悪くなるような作品です。鬱映画や胸糞映画としても悪名高い映画作品となりました。
ファニーゲーム
ヒロイン | アナ |
出演者 | スザンヌ・ロタール/ウルリッヒ・ミューエ/アルノ・フリッシュ/フランク・ギーリング |
上映時間 | 108分 |
公開日 | 2001年10月20日 |
ジャンル | サイコスリラー |
監督 | ミヒャエル・ハネケ |
【鬱映画】洋画編ランキング4~1位!
【鬱映画】4位「ドッグヴィル」
本作は道徳の無意味さが描かれた作品であり、人間の本性を暴くものとなっています。2003年にはカンヌ国際映画祭にノミネートされました。トリアー監督作品としては六本目のノミネートです。
本作の舞台は大恐慌時代のロッキー山脈、廃れてしまった鉱山町ドッグヴィㇽで暮らす医者の息子トムは偉大な作家となることを夢見ていました。そんなある日ギャングに追われていた女性グレースが逃げ込んでくることから物語は始まります。
グレースは町の人々に受け入れてもらうべく、さまざまな奉仕活動によって必死に努力するのです。しかし次第に町の住民たちの態度は自分たちのエゴへと姿を変えていくのでした。人間の本質とは、道徳心とはなんなのかに迫った作品です。
ドッグヴィル
ヒロイン | グレース |
出演者 | ニコール・キッドマン/ポール・ベタニー/クロエ・セヴィニー/ローレン・バコール ほか |
上映時間 | 178分 |
公開日 | 2004年2月21日 |
ジャンル | スリラー |
監督 | ラース・フォン・トリアー |
【鬱映画】3位「リミット」
本作の主人公の物語は棺桶の中だけで進んでいく、何と新感覚な映画作品となっています。圧巻の一人演技によって見事 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞でインディペンデント映画トップ10二も選ばれ、ゴヤ賞にて最優秀脚本賞までも受賞しました。
主人公はアメリカに妻を残し、イラクでトラックの運転手をしているポールである日彼は何者かによって棺桶に閉じ込められてしまいました。手元にあるのは携帯電話とライターのみ、次第に空気は薄くなりリミットが迫ってくるのです。
狭い空間に訳もわからず閉じ込められ、そしてタイムリミットが徐々に迫ってく恐怖は計り知れません。見ている人々は必死に脱出を試みようとする彼に感情移入してしまうことでしょう。観客はどんどん引き込まれ後味の悪い展開に胸糞悪さを感じる事でしょう。
リミット
ヒロイン | ポール・コンロイ |
出演者 | ライアン・レイノルズ/ロバート・パターソン/ ホセ・ルイス・ガルシア・ペレス/スティーヴン・トボロウスキー ほか |
上映時間 | 90分 |
公開日 | 2010年11月6日 |
ジャンル | ミステリー |
監督 | ロドリゴ・コルテス |
【鬱映画】2位「コレクター」
世界を震撼させた実際に起こった猟奇的殺人事件を題材にした衝撃映画作品です。映画公開後に発覚したクリーブランド監禁事件とも似ていたためにとても話題を集めました。
ニューヨーク州のバッファロー市警は三年間も「娼婦失踪事件」に迫っていました。この事件はなんと七人もの娼婦が姿を消しており、娼婦のほとんどは恵まれない家庭環境にあることだけが共通点でした。操作を進めていくと犯人の目的はなんと女性たちに自分の子供を産ませて大家族をつくることであることがわかるのです。
実際の事件は「ゲイリー・ハイドニック事件」と呼ばれ、実際に起こった事件を題材としているためとてもリアリティのある作品となっています。犯人歪んだ心理によって巻き込まれてしまった女性たちとその真実に迫るストーリーに引き込まれてしまいます。
コレクター
ヒロイン | ケルシー・ウォーカー |
出演者 | ジョン・キューザック/ジェニファー・カーペンター/ダラス・ロバーツ ほか |
上映時間 | 104分 |
公開日 | 2013年6月8日 |
ジャンル | ミステリーサスペンス |
監督 | モーガン・オニール |
【鬱映画】1位「ミスト」
観たら気分が悪くなってしまう鬱映画の中で一番の代表作とも言えるのが本作です。スティーヴン・キングの「霧」が原作となっており、あまりにも悲惨な結末を迎える物語であり観たら公開してしまうと悪名高い作品です。
ある日町を激しい嵐が襲いました、嵐が収まった後の事デヴィットは息子と共にスーパーマーケットに向かいます。突如として町中が霧に覆われてしまいました。霧の中には巨大なモンスターたちが隠れていてスーパーから出る事ができなくなってしまうのです。
物語の最後、絶体絶命な状況に追い込まれてしまい、手元にあった銃によってデヴィット以外の人間を打ち殺します。もちろんそこには息子も含まれていました、そして霧の中へと足を進め自らも死を覚悟したその時デヴィットは思わぬものを目撃してしまうのです。本作はあのときこうしておけばと言う後悔を題材としています。
ミスト
ヒロイン | アマンダ・ダンフリー |
出演者 | トーマス・ジェーン/ ローリー・ホールデン/ ネイサン・ギャンブル ほか |
上映時間 | 125分 |
公開日 | 2008年5月10日 |
ジャンル | ホラー |
監督 | フランク・ダラボン |
心理に語りかけてくるおすすめ人気鬱映画たち!
いかがでしたでしょうか?どの作品も個性的でありそれぞれの世界観によって人間の本質や理不尽な世界を描いている作品ばかりです。観た後に後悔してしまうかもしれません、人によってはトラウマにさえなってしまうかもしれません。しかしどの作品も私たちの心理に語り掛けそして考えさせてくれる素晴らしい作品なのです。
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