75年の歴史ある幼稚園をグループ法人に持つ風の森は、6月1日(土)に、多面的複合施設の子育て支援棟「Pico childcare support plaza」をオープン。一般公開見学会を、5月31日(金)の9:00~18:30に実施する。
「安心して子育てできる街」の実現に向けて
風の森が運営する保育園「Picoナーサリ」では、保育士の働き方改革を推進し、国の基準の2倍の人員を配置。子ども一人ひとりに寄り添う手厚い保育を実現させている。
今回新たに、児童発達支援や病児保育、一時保育までを網羅した子育て支援棟「Pico childcare support plaza」をオープンすることで、より包括的な子育て支援環境を整備。
園児以外も利用できる地域開放型子育てカフェも併設し、「安心して子育てできる街」の実現をめざしている。
子育て支援を全方位的に実施
有識者グループ「人口戦略会議」による今年度の分析によると、杉並区は出生率が低く、ほかの地域からの人口流入に依存している「ブラックホール型自治体」に該当しているという。
このことから、出生率の向上に向けた対策が求められており、杉並区で生まれた子どもが地域に住み続け、さらに次世代を産み子育てしたいと思う街にしていく必要がある。
この現状を踏まえて、これまで長く地域の子育てを見守り、地域に支えられてきた風の森では、子育てしやすい街をつくるためのひとつの施策として、働く保護者には保育園だけでなく病児保育も、専業主婦世帯には一時保育や子育てカフェ、また子どもの課題には親子に寄り添う児童発達支援といった、子育て支援を全方位的に行っていく。
病児保育に関しては、杉並区の病児保育の発展のスタートポイントとして、地域の新しい支援を作っていく。
これらの子育て支援については、社会的ニーズに応えることはもちろん、さまざまな保育事業を多角的に展開することで、職員の働き方の選択肢や経験の幅が広がるというメリットもあり、さらなる質の高い保育の提供にも繋がると考えている。
「Picoナーサリ」統括・野上美希氏のコメント
「Picoナーサリ」統括の野上美希氏は、「念願だった子育て支援棟『Pico childcare support plaza』が完成しました。中でも児童発達支援Picowill(ピコウィル)では、療育支援のスペシャリストに発達の不安を早期に相談でき、子どもたちへの具体的な支援はもちろん、保護者への安心感の提供につながります。さらに、高い専門性を持つ職員を置くことで、保育に悩んだ先生たちにそっと寄り添うことにもなると考えています。保護者・先生・地域の人など、この場所に関わるすべての人が、あたたかい気持ちで子どもたちを見守る…そんな新しい子育て支援のカタチを、地域の方々と一緒に作っていきたいです」と話している。