「輜重」から生まれたもの
「輜重」においては、輸送する物資をいかに軽くするか、が重要なポイントとなります。
輜重を特に重視した軍人として、フランスのナポレオンがいますが、彼は軍用食の長期保存のため瓶詰を開発させました。しかし瓶は重く割れやすかったため、19世紀初頭にイギリスが改良しました。それが「缶詰」です。今では一般的に使われている缶詰ですが、明治時代には軍需品扱いで、民間には普及していなかったそうです。
意外なところから今の生活につながっている「輜重」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「顛れる」!
「顛れる」の読み方をご存じですか?
「顛」という漢字は「顛末」という言葉で見たことがある方もいらっしゃると思いますが、訓読みはあまり見かけません。「顔」という漢字に少し似ていますが、もちろん「かおれる」とは読みません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「顛れる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○おれる」の4文字
- 訓読みです
- 「七顛八起」という四字熟語があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「顛れる」の読み方、正解は・・・
正解は
「たおれる」
です!
「顛」という漢字は「てっぺん」「はじまり」などの意味もありますが、ここでは「たおれる」「ころぶ」という意味で使われています。
ヒントに出した「七顛八起」は「七転八起」「七転び八起き」と書かれることもある慣用句ですが、元々は「転」ではなく「顛」でした。「転」は「顛」の書きかえ字として使われ、こちらの方が一般的になった例になります。「顛末」は書きかえ不可の言葉として定義されたので、「転末」とはならず「顛末」のまま使われています。同様に「顛れる」を「転れる」と表記することもありませんので注意してください。
「顛れる」「倒れる」の違い
「たおれる」というと最初に思い出すのは「倒れる」という字だと思います。「顛れる」と「倒れる」には違いがあるのでしょうか。
- 顛れる:(1)さかさまになる、ひっくりかえる(2)ころぶ
- 倒れる:(1)立っていたものが横になる(2)ころぶ(3)くつがえる(4)勝負に負ける(5)病気で寝込む、または亡くなる
一般的に「倒れる」というと「木が倒れる」「人が倒れる」など(1)の意味で使われることが多いですが、「顛れる」にはその意味はありません。どちらかというと書きかえ字の「転」に近い意味で使われているようです。
かなり紛らわしい言葉ですが、「顛れる」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。
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