長野県泰阜(やすおか)村で活動するグリーンウッド自然体験教育センターは、7月23日(火)~8月25日(日)の期間、全国の小中学生を対象とした「信州こども山賊キャンプ」を実施する。

毎年申し込み初日で9割が埋まるなど人気を博すこのキャンプでは、こどもたちの成長を応援する青年ボランティアを200名募集中だ。応募期間は、5月16日(木)~6月16日(日)まで。

ステップアップ方式のキャンプ

「信州こども山賊キャンプ」は、こどもが主役のキャンプ。キャンプの全てをこどもが決定し、自分たちで取り組む。


期間中のプログラムは、「山賊会議」と呼ばれるこどもたちの話し合いで決め、食事も材料を渡されてグループで自由に作る。1つとして同じキャンプにならないこと、なにより学年が上がり、できることが増えれば増えるほどこどもたちの活躍の場が広がり、来るたびにこどもが自分の成長を実感できることが、こどもたちをひきつける魅力となっている。

キャンプは、ベーシックコース、チャレンジコース、ゼロコース、スーパーコースと、こどもの体力や興味によって3泊4日~10泊11日までの4つのコースが用意され、ステップアップ方式をとる。

こどもの主体性、協働力、創造力、対話の力を育てるキャンプとして、これまで「読売教育賞」「オーライ!ニッポン大賞」「地域づくり総務大臣表彰」など数々の賞を受賞してきた。

青年たちに重要な体験の場


そんなキャンプには、青年ボランティアの力が必要不可欠だ。

この山賊キャンプボランティアは「キャンプ」「自然体験」だけに限らず「協働体験」「多様性」「こどもなど異年齢との関わり」など、将来親となる青年たちに欠かせないものが詰まっている。またあくまでボランティアであるため、費用もかからない。キャンプに参加するこどものためだけでなく、将来のこどもたちのためにも、青年たちに体験の場は重要になってくるのだ。


キャンプに参加したアンケートでは、『集団生活において「指示通りにできない」ことを叱責され続けた我が子。最近は全てにおいて気力がなく、自身を失い、ゲームの中にのみ居場所を求めるようになっていた。キャンプで「こどもでも自分で決めて自分のやりたいことができた」という経験が自信につながり、生来の積極性を取り戻しました。』といった声が届いている。


キャンプの体験はただ「楽しい」に留まらず、こどもたちの可能性を広げ、社会の未来づくりにも繋がっている。