オンライン英会話をはじめ、講師とマンツーマンで学習ができる語学学習プラットフォームを提供するPreply(プレプリー)は、18歳〜29歳の日本の若者を対象に「海外移住願望」について調査を実施。

日本の若者の海外移住願望の有無や、その背景、また、海外移住にあたって「言語の違い」という障壁があるのかなど、さまざまな項目ついて調べ、その結果を公開した。

移住したいという若者は40%超


「現在、または今後5年以内に、日本から移住して海外で暮らしたいという願望、またはその予定があるか?」を尋ねたところ、40.8%が「はい」と答えた。さらに「はい」と答えた人の中で、いずれ日本に帰ってくるつもりで一時的に海外に住みたいのか、それとも永住したいのか尋ねたところ、永住したい人が49.1%で、一時的に住みたい人の割合(43.9%)よりも多いことが明らかとなった。

ゆくゆくは日本に帰ってくるつもりで海外へ行くよりも、その国での永住を目指して海外に行きたい(またはその予定)という傾向が強いようだ。ではなぜ日本を離れたいと思っている、あるいは海外に住みたいと思っているのだろうか、さらにその理由を探った。

日本を離れたい理由の1位は「賃金の低さ」


日本を離れたいと思う理由の1位は「賃金が低いから」。続いて2位は「日本の経済状況への不安」だった。円安などの状況から、今後の日本経済に不安を感じている若者も多いようだ。


その一方で、海外に住みたい理由を尋ねたところ、1位は「海外の文化に興味があるため」だった。若年層は特に、海外の文化に触れることで、自分の世界を広げたいという思いが強いのかもしれない。また、第2位にあがったのは「キャリアアップや海外就職のため」。キャリアの選択肢として、日本以外の国で働くことも視野に入れているようだ。

心配なことは「金銭面」


次に、海外移住で心配なことを尋ねたところ、約半数の人が「金銭面」と回答した。円安や海外の物価高、海外でお金を稼げるかなど、金銭面に不安を抱えている人が多いのだろう。

続いて第2位は「言語や文化の違い」。語学学習やその国の文化の理解などを日本で準備してきたとしても、ネイティブの話すスピードの早さや、実際に住んでみないと分からない文化の違いなどを心配している人も多いようだ。

移住希望先は、アメリカが人気


移住したい国について尋ねたところ、人気の12カ国が明らかとなった。その中でもアメリカは特に人気で、世界トップの経済大国に行って、キャリアアップや魅力的な労働賃金を期待しているのかもしれない。

「ハワイ」や「グアム」など、旅行先としても日本人に大人気のリゾート地は移住先としても人気なようで、海辺でののんびりとした生活を望んでいるのかもしれない。