愛知県小牧市に本社を置く松永製菓は、今秋オープンする新工場および新店舗の正式名称、ロゴ、コンセプト、外観イメージを発表した。

同施設は、本社向かい側に建設中で、工場・店舗の延床面積が約1,200㎡の2階建てとなる予定だ。

松永製菓について

松永製菓は、1938年に名古屋市西区でキャラメルの製造を開始。企業理念の「お菓子をつくること、それは 笑顔をつくること。」を基に、砂糖が高価な時代に少しでも笑顔になるお菓子を届けたいという思いから、キャラメルの1個売りを始めた。


1966年には代表商品である「しるこサンド」を発売。食感の良いビスケットに北海道産あずきを使用したあんをサンドしてから焼き上げる独自の製法で優しい味わいに仕上げたお菓子だ。発売から半世紀以上愛される愛知県を代表するソウルフードであり、中部エリアでは9割以上、関東では6割以上の知名度を誇っている。また、日本全国のみならず、アジアにも販路を広げている。


2015年には、「生しるこサンド」を発売。しっとりとしたビスケットにあずきのクリームをサンドした和洋折衷のクリームサンドビスケットで、贈り物や手土産にもおすすめのお菓子となっている。

新施設の名称・デザイン・ロゴを発表

そんな松永製菓の新工場および新店舗が、2024年秋にオープンする。

新施設の正式名称は「シルコッテ」。「しるこサンド」の発音になじみのある「シルコ」と、松永製菓の「松」からスウェーデン語で「松ぼっくり」を意味する「KOTTE」を掛け合わせ、リズム感があり聞き心地の良い造語として誕生した。

店舗 正面入り口イメージ

店舗 外観(夜)イメージ

店舗の外観は、レンガ風タイルとガラス、アクセントカラーにグリーンを使ったモダンなデザイン。店内は、松永製菓「らしさ」を昭和レトロ×北欧モダンに落とし込み、トレンド感のある洗練されたデザインに仕上げ、2階部分を一部吹き抜けにすることで解放感と居心地の良さ、木の温かみを感じられる空間にする予定だ。


ロゴは、日本古来の家紋をイメージし、松永製菓の「松」と三方良しのデザインを融合。「松」は、常緑樹で1年中青いため「永遠の命」「向上」の象徴とされており、家紋という日本の伝統的なシンボルの意味合いを持たせ、同社の86年間の歴史とこれからの展開に結びついたデザインとなっている。また、三方良しは、すべての方向に平等に好影響をもたらすという意味を持ち、同社が地域社会、顧客、従業員の三者に対して持続的な価値を提供することを表している。