岐阜県不破郡に本社を置く関ヶ原石材は、5月25日(土)~6月29日(土)の期間、木と石の魅力を伝える企画展「いとしき きといし」を、東京都港区にあるKarimoku Commons Tokyoの1Fギャラリースペースで開催する。

個性豊かな国内外の約60種の木と石が展示され、実際に見て、触れられる企画展となる。

石材店や建築設計事務所などが木と石の魅力を発信

私たちの生活の基礎となる箇所のどこかに、必ずといってよいほど使われてきた木と石。この2つは、植物と鉱物であり、一見、正反対とも思える素材だ。しかし、この2つの素材には、大地の創造物としての、ふしぎな共通点があるという。

「いとしき きといし」にて、木と石への愛を語るのは、創業より世界中の天然石に触れてきた関ヶ原石材と、高い技術力で世界中から愛される木製家具を作り続けているカリモク家具、2つの素材の魅力を深く知るトラフ建築設計事務所の鈴野浩一氏、企画・クリエイティブディレクションを担うザッツ・オールライトだ。

2つのゾーンを展開

「いとしき きといし」の展示内容をチェックしよう。



「いとしき、地球素材」ゾーンでは、石材と木材、自然そのものの「素材」と建材としての「素材」のイメージを行き来するオブジェを設置。見る人にアイデアを想起させるような場所を目指し、石と木、それぞれの素材の表情や質感を見て、触って楽しめる展示となっている。


「いしとき、の、出会うところ」ゾーンでは、石と木、二つの素材が出会った先にあるものの1つのデザインとしてのテーブルを展示。関ヶ原石材のオリジナルブランド「Strad.(ストラド)」のセカンドシーズンコレクションから選んだ新石種の大理石と、カリモク家具の技術が融合したプロダクトを披露する。

「Strad.」の新シーズンコレクションも


また、「Strad.」の新シーズンコレクションも展示。「Strad.」では、毎回テーマに合わせた6石種をピックアップしており、5月からは「AESTHETIC(日本的美意識)」がテーマだ。

苔むした飛び石や石灯籠、石場建ての礎石など、日本建築では石を効果的に用いてきた。見た目の美しさだけでなく、風土によりそった心地よさや、豊かな情緒、自然の素材感を追求する「美意識」がそこにはある。それは、多様化する現代の住まいのなかで、より一層大事になることかもしれない。

今回は、「⽇本の建築との調和」を体現する、同展で初公開の6石種が展示される。