「都会留学」で生徒の気持ちに変化が

また、プログラムの性質上、繁華街や夜間の移動も重要であったため、参加者にGPS端末を配布して互いに位置情報が見えるようにするなど、安全面にも配慮。参加者は毎日レポートを提出し、帰宅後の1週間後にも気持ちの変化を報告した。

当初「将来は東京に住みたい」と考えていた参加者たちは、実際に東京で生活する中で、交通網の複雑さや実家からの遠さを実感したとのこと。これにより、以前は便利だと思っていた東京の実際の様子を知り、都市の中でも故郷に近い場所に住みたいと感じるようになったり、東京は住む場所ではなく訪れる場所として捉えたりと、気持ちに変化が生じたようだ。

また保護者からも「大学進学時にいきなり4年間都会で一人暮らしを始めるよりも、事前に体験できるのは安心」という声が上がり、「都会留学」は、本人のみならず、子どもを都会に送り出す親にとっても有益な取り組みであることがわかったという。

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(※1)テレビ愛媛「人口減少 なぜ愛媛を離れる?女子大学生の本音 20代女性の県外流出多く…戻りたい若者への支援で歯止めを」
URL:https://www.fnn.jp/articles/-/653822

(佐藤ゆり)