本日5月14日、映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』のジャパンプレミアが行われた。
14日、東京ミッドタウン日比谷にて、映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』ジャパンプレミアが開催。
世界中の人々の希望となった、伝説のアーティスト。混沌と分断の時代、いま再び世界が求めるボブ・マーリー。 その奇跡の物語を描く今作の日本公開を盛り上げるため、主演のキングズリー・ベン=アディル、監督のレイナルド・マーカス・グリーン、そしてボブ・マーリーの長男であり今作のプロデューサーであるジギー・マーリーが来日を果たした。
駐日ジャマイカ大使が開幕宣言!
ジャマイカのヒーローを描く映画らしく、このジャパンプレミアの開幕宣言を行ったのは駐日ジャマイカ大使のショーナ・ケイ・リチャーズ。
まずは「みなさんこんにちは」「ありがとうござぃますと日本語であいさつした大使。
続けて「レゲエ音楽はジャマイカから世界への贈り物です。1979年に感動的な東京公演以来、ボブ・マーリーは日本の方々の心にも深く生き続けてきました。
パラマウントピクチャーズ作品『ボブ・マーリー:ONE LOVE』をとおして、日本の皆さんに正義、平和、連帯、そして“ONE LOVE”という普遍的なメッセージが再び届けられるので、ワクワクしています。」
「Are You Ready!?」と繰り返し会場を煽ると、「『ボブ・マーリー:ONE LOVE』ジャパンプレミア、今スタートします!ONE LOVE!ONE LOVE!」と高らかに宣言した。
スペシャルアンバサダーのふたりが登場!
続いてジャパンプレミアを盛り上げるべく、ゲストの来日を心待ちにしていたファンたちの前に駆け付けたのは、スペシャルアンバサダーの二人。
スマートなスーツに身を包んで現れたのは、チョコレートプラネット・松尾駿。松尾は、「拝啓 ボブ・マーリー様。豊かな生活とは何かを教えてくれたのはあなたです」と語るほど筋金入りのボブ・マーリーファンであるという。
なんとそのボブ・マーリー熱は芸人活動にも表れており、相方であるチョコレートプラネット長田の広い肩幅に由来した“バッファロー・ショルダー”と名付けた(※)単独ライブすらあったそうだ。
※ボブ・マーリーの楽曲に「バッファロー・ソルジャー」という楽曲が存在する。
黄色のドレスで会場を魅力したのは、俳優・高岡早紀。「ボブ・マーリーの楽曲には青春時代の思い出がたくさん」と語る高岡は、もちろん松尾の「バッファロー・ソルジャー」ネタにも理解を示し笑っていた。
チョコレートプラネット 松尾駿 コメント
ジギー・マーリーがプロデュースしているからこそ細かい描写がとても良かったです!一番好きな曲は「バッファロー・ソルジャー」で、この曲が好きでライブで使えないかなと考え、相方の肩幅が広いことから「バッファロー・ショルダー」というタイトルでライブを行ったことがあるくらい。今日の衣裳はタキシードに、緑の蝶ネクタイ、黄色のチーフ、赤の靴下でラスタカラーにしていて、これだけは入れたいと思っていました。
(ジギー、キングズリー、監督と話したいことは?)
『ありがとうございます』としか言いようがない、日本のコメディアンでレゲエが1番好きなのは僕です!」
高岡早紀 コメント
音楽がずっと鳴ってるだけで心踊る作品でした!好きな曲は数ある中で選べないけどやっぱりONE LOVEです。松尾さんがタキシードということで、隣で映えるドレスを身につけようと選びました。本当ですよ!(笑)
(ジギー、キングズリー、監督と話したいことは?)
同じく「ありがとう」と言いたい。劇中のキングズリーのサッカーシーンがすごくお上手で、元々好きなのかも聞いてみたいですね。
レイナルド・マーカス・グリーン監督が来日!
そしてついに来日ゲストの登場へ。会場のファンも大歓声で出迎える。
まず登場したのはレイナルド・マーカス・グリーン監督。
第94回アカデミー賞で作品賞をはじめとする6部門でノミネートされ、ウィル・スミスが主演男優賞を受賞した名作『ドリームプラン』(’21)を手掛けた監督だ。
レイナルド・マーカス・グリーン コメント
ジギーはもちろん、彼を筆頭にマーリー家の人々と数えきれないぐらい話し合いをした。ストーリーよりも、作品をどういう方向性にもっていくか、映画全体が放つフィーリングや観客にどんな感情を持ってもらいたいかなど話し合った。話せないことはないぐらいフリーでオープンなディスカッションだった。
(初の来日で)日本語はとても難しいので、そこだけクリア出来たら引っ越して暮らしたいぐらい(笑)。とにかく野球が好きなので、全国の球団のスタジアムに行ってみたい。
プロデューサー、歌手、ボブ・マーリーの長男…ジギー・マーリー来日!
続いて登場したのはジギー・マーリー。
今作が描くボブ・マーリーの長男であり、自身もグラミー賞複数回受賞に輝くなどアーティストとして活躍。そして、本作の製作に全面的に携わったプロデューサーでもある。
終始優しい笑顔を浮かべていたジギーは、「ONE LOVE」を示すように指を1本立てて微笑んでくれた。
ジギー・マーリー コメント
日本に来られて、すごくわくわくしている。日本という国、日本人の文化や人、エネルギーが好き。映画を通してメッセージを分かち合うのが楽しみ!
主演キングズリー・ベン=アディル来日!
そして最後に登場したのは主演俳優としてボブ・マーリーを演じたベン・キングズリー=アディル。
『あの夜、マイアミで』(’20)にてマルコムXを演じ高い評価を得たほか、昨夏公開の『バービー』にもケン役のひとりとして出演。ボブ・マーリーを演じた本作でその世界的評価を確かなものにした彼は、その高身長と甘い笑顔で会場を完全に魅了していた。
ボブ・マーリーが生前、アジアで唯一コンサートツアーを開催したお気に入りの国・日本に3人そろった“チームONE LOVE”。彼らは今作のタイトルの形をしたモニュメントと共にフォトセッションを行った後、集まった50人ほどのファンを相手にサインや写真撮影などファンサービスを行っていた。
キングズリー・ベン=アディル コメント
今朝日本に到着したばかり、前々から来たいと思っていた。私が主演した作品を携えて来られてとても嬉しいです。
ボブ・マーリーが愛されているのは、特別なバイブスを感じる、エネルギーがあるからで、ボブが生まれ育ったジャマイカで撮影できたこと、そして、ボブのことを個人的に知っていた方々にお会いできたことがとても嬉しい。
舞台挨拶でも“LOVE”を語るゲストたち
ファンイベントを終えると、舞台挨拶へ。
高岡は「海辺の街・湘南で育ちまして、青春時代はボブ・マーリーを聞いて育ちました。」「人生には愛が大切なんだと感じた。誰かに愛されること、愛すること、当たり前のことですが、この作品を観てボブ・マーリーに教えてもらった気がします。素敵な音楽とともにボブ・マーリーの人生を感じていただきたい」と今作の魅力を熱弁。
「僕は山で育ちました」と高岡と対照的な切り出した松尾は、「レゲエは18、19歳くらいで聞き始めて、ボブ・マーリーに出会った。どんどんボブの曲が入ってくる。こう生きれたらいいなと思わせてくれる」とマーリーがくれるエネルギーを語った。
「この曲はこうやって生まれたんだと感動する。今日ボブに会えた気になれた!皆さんぜひ楽しんでいただきたいです!」と松尾は会場に呼びかけた。
来日ゲストも質疑応答
「なぜこのタイミングで製作したのか?」と尋ねられたジギーは、「私のスピリチュアルな部分から生まれた。宇宙から『このタイミングで作れ』と言われているような気持ちで作った」と運命論的な導きを明かす。
ボブ・マーリーを演じるにあたって「準備に1年、プロモーションを経て、ジャマイカで話されている言葉を学んだ」と明かしたキングズリーは、「ジャマイカ語を学ぶと思うと気が遠くなったが、今振り返るとすべてが一瞬だった」としみじみ。
彼は「最後に日本で本作の活動を終えられて嬉しい」と喜んでいた。
ボブの長男であるジギー。日本といえば、「楽曲とかウォークマン」といったお土産を父ボブからもらった思い出があるという。
ジギーは日本について、「日本は相手をリスペクトしていると思うんですが、ジャマイカでもリスペクトを大事にするので通ずるところがある。親近感や愛を感じます」と共通点を分析していた。
日本料理の食べ過ぎでスーツがきつい?
来日ゲストたちは日本食も楽しんだ様子。
キングズリーは「今朝到着して、魚市場にいって美味しい魚をたくさん食べた。滞在中にもっといろんなところに行きたいと思います」とワクワク。
レイナルド監督は「(日本で)ものすごい愛を感じている。素晴らしいメンバーと一緒に来日して、プロモーションできて嬉しい」と喜びながら、「この滞在で妻と京都へ行って、いろんなものを食べました。そのせいで今日スーツがキツイです(笑)」と笑いを誘っていた。
最後に今作の魅力をアピール!
終盤には、アンバサダーふたりから改めてメッセージ。
高岡は「ボブ・マーリーを聞いて育った人だけでなく、知らない世代の人達も楽しめる、愛を感じられる作品です。ボブ・マーリーを知らない方にもたくさん観ていただきたいです!」
松尾は「ボブ・マーリーを知らなくても、聞いたことある曲がきっとあるはず!今世界で争い事がありますが、この作品は愛に満ちた映画なので、何回でも、ぜひ大きい音響で観ていただきたいです!」とそれぞれ今作の魅力をアピールした。
そして最後はジギーから、「父から代々受け継がれているメッセージ。”ワン・ラブ”です!」との言葉で舞台挨拶は締めくくられるのだった。
映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』について
カリブ海の小国ジャマイカで生まれ、世界中の希望となった伝説のアーティスト、ボブ・マーリー。
彼は全世界アルバム売上7500万枚以上を売り上げ、歴史的名盤と言われるアルバム『エクソダス』は米タイム誌により「20世紀最高の音楽アルバム (the best music album of the 20th century)」に選ばれている。
その他にもグラミー賞の特別功労賞生涯業績賞受賞に殿堂賞の複数受賞、“Hollywood Walk of Fame”への殿堂入り、国連平和勲章受賞など数々の偉業を残し、ジャマイカ初の世界的トップスターが生み出した、愛と希望に満ちた音楽は今もなお世界中の人々に影響を与え続けている。
だが、白人と黒人のハーフとして生まれた出自や、国内の政情不安と政治家の思惑にも翻弄されてしまう国民的英雄としての苦悩、さらに欧米がすべての中心だった当時の音楽業界において稀有な第三世界出身アーティストとして世界的な成功を収める奇跡のサクセスストーリー、そして妻リタとの絆など、彼の音楽とメッセージの背後にある物語はあまり知られていない。
そして2024年、マーリーが愛した妻のリタ、息子のジギー、娘のセデラがプロデューサーとして参画した、まさに【正真正銘のボブ・マーリー映画】が誕生。
愛され続ける、心震わすボブ・マーリーの音楽とメッセージ、知られざる激動の生涯を描く、映画 『ボブ・マーリー:ONE LOVE』 が5月17日(金)に日本公開。
全米では公開から2週連続の首位を獲得(Box Office Mojo調べ)、イギリス、フランスでは公開初日興収が『ボヘミアン・ラプソディ』を超え、音楽伝記映画史上最高の初日興収をたたき出すなど世界中で記録づくめの“ONE LOVE”旋風。
日本でもついに公開される今作に、大注目が集まる。『ボブ・マーリー:ONE LOVE』 は5月17日(金)に日本公開。
『ボブ・マーリー:ONE LOVE』 ジャパンプレミア レッドカーペットイベント 開催概要
日時:5月14日(火) 18:15-19:40
会場:東京ミッドタウン日比谷1Fアトリウム
登壇者:キングズリー・ベン=アディル(主演)、レイナルド・マーカス・グリーン(監督)、ジギー・マーリー(製作)、高岡早紀、松尾駿(チョコレートプラネット)、DJ TARO(MC)
作品情報
タイトル:『ボブ・マーリー:ONE LOVE』
監督:レイナルド・マーカス・グリーン(『ドリームプラン』)
出演:キングズリー・ベン=アディル(『あの夜、マイアミで』)、ラシャーナ・リンチ(『キャプテン・マーベル』)
脚本:テレンス・ウィンター(『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』)、フランク・E・フラワーズ、ザック・ベイリン(『グランツーリスモ』)、レイナルド・マーカス・グリーン
全米公開:2月14日
日本公開:5月17日
原題:Bob Marley: One Love
配給:東和ピクチャーズ
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