「万国津梁の鐘」

「舟楫」という言葉自体は8世紀の「続日本紀」の時代から使われていましたが、沖縄の重要文化財である「万国津梁の鐘」の銘文が有名です。

以舟楫為万国之津梁(舟楫を以て万国の津梁となす)

これはかつての琉球王国が、海洋貿易国家として栄えており、舟を操り世界の架け橋になる、という気概をあらわしたもので、この鐘が「万国津梁の鐘」と呼ばれるようになったゆえんでもあるそうです。

この鐘は沖縄のシンボルとして博物館に保管されており、名護市の施設「万国津梁館」もこの鐘から名前を取ったと言われています。

琉球王国の特徴をあらわしている「舟楫」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

難読漢字、3問目は「寅む」!

「寅む」の読み方をご存じですか?

「寅」といえば十二支の「トラ」をあらわす漢字ですが「とらむ」とは読みません。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「寅む」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○つしむ」の4文字
  2. 訓読みです
  3. 「虔む」も同じ読み方です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「寅む」の読み方、正解は・・・


正解は

「つつしむ」

です!

「寅」という漢字は、十二支の3番目という意味の他に読み通りの「つつしむ」という意味があります。「つつしむ」には様々な意味がありますが、ここでは「かしこまる」という意味で使われています。

「寅む」と同じ読み方をする漢字

「つつしむ」という言葉は様々な漢字が当てられています。意味によっては使い方に違いがありますが、「寅む」のように「かしこまる」という意味で使われている漢字の一部を紹介します。

  • 矜む・・・つつしむ、うやまう
  • 恭む・・・畏まる。礼儀正しくつつしむ。
  • 虔む・・・緊張してつつしみ深くする。心をひきしめてかしこまる。
  • 敬む・・・うやまう。恭しく畏まる。尊ぶ。物事を注意深く行う

なお、「寅」と上記の漢字を合わせた熟語恭」「寅虔」などもあります。意味は「つつしみ敬う」です。

意外な読み方の「寅む」を是非覚えておいてくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は読めそうで読みづらい問題を出してみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

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