「群飲佚遊」
あまり良い意味として使われない「佚遊」ですが、歴史上の「決まりごと」によく出てくるのが「群飲佚遊」です。室町時代の「建武式目」や江戸時代の「武家諸法度」などに「群飲佚遊を制すべき」と記述されているのです。
「群飲」は「大勢(一説には3人以上)で飲むこと」という意味なので、「群飲佚遊」は「大勢で飲み遊びほうけること」だということがわかります。
昔から問題視されていたとはいえ、時々やりたくなってしまう「佚遊」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「淘げる」!
「淘げる」の読み方をご存じですか?
「淘」という漢字は「淘汰」などで見かけることがありますが、訓読みになるといったい何と読むのでしょうか?
「淘げる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「よ○げる」の4文字
- 訓読みです
- 「米をとぐ」という意味もあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「淘げる」の読み方、正解は・・・
正解は
「よなげる」
です!
「淘」という漢字は「よなげる」「よりわける」という意味を持っていますが、そもそも「よなげる」とはどういう意味でしょうか。
- 米を水に入れてとぐ
- 水に入れて細かいものなどをゆらしてよりわける
- より分けて悪いものを捨てる
米をとぐ時や、砂金を取り出す時などに行う動作のことをあらわす言葉のようですね。
「淘げる」と同じ読み方をする漢字
ちょっと特殊な読み方をする「淘げる」ですが、実は同じ読み方をする漢字がもう一つあります。それは「汰」です。
「淘げる」と「汰げる」が同じ読み方となると、その2つの漢字を使った「淘汰」という言葉の意味が気になりますね。
「淘汰」は「よりわけて不用のものを除くこと」「生存競争により、環境に適応しないものが滅び、適応するものが生き残ること」という意味になります。元の「よなげる」には無い意味が追加されているのが興味深いですね。
馴染みのない読み方ですが「淘げる」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回はあまり見かけない漢字を使った難読問題を出してみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。
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