Eテレでは、SixTONESがMCを務めていた『バリューの真実』、WEST.の桐山照史が出演していた『言葉にできない、そんな夜。』、同じWEST.の中間淳太がMCを担当していた『世界サンライズツアー』、King & Princeの永瀬廉が出演していた『とまどい社会人のビズワード講座』の4本が終了。さらに、NHKラジオ第1でA.B.C-Zの『STUDY!ぼくたちとみんなのラジオ』、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧、八乙女光らが出演していた『らじらー!サタデー』が打ち切りとなり、テレビ・ラジオ合わせて計8番組が終了する。
これにとどまらず、Snow Manの佐久間大介が出演する『みんなの手話』(Eテレ)、TOKIOの城島茂が出演する『民謡魂 ふるさとの唄』(総合)、KinKi Kidsの堂本光一がナレーションを担当する『The Covers』(NHKBSなど)などは「出演者を変更して継続する予定」と発表。結果、今春より旧ジャニーズのタレントはNHKから消える見込みだ。
「完全追放」はさすがにやりすぎ感もあるが、NHKの稲葉延雄会長は同日の定例会見で「性加害問題の補償や再発防止の取り組みなどがしっかり確認できるまで、旧ジャニーズ所属タレントの新規起用を見送る方針に変わりはない」と改めて発言。SMILE-UP.は被害者への補償などを進めているものの、稲葉会長は「我々の期待している動きに比べると少し遅いという感じがいたします」と切り捨てた。
SMILE-UP.の公式サイトによると、補償受付窓口へ被害を申告した957人のうち、2月15日時点で補償内容の合意者数は246人、補償金の支払者数は201人となっている。「一定の進展がある」とみることもできるが、NHKとしては再発防止の取り組みなども含めて「まだ不十分で番組への起用再開はできない」という評価のようだ。