ハイパフォーマンスを出し続けている成功者のなかには、健康管理を重視している人が多くいます。また健康を維持するために自分に必要な投資を惜しみなく行う人も少なくありません。では、成功者が実践する健康維持法には、どのようなものがあるのでしょうか。今回は、成功者が実際に行っている健康管理術を3つ紹介します。

仕事でのハイパフォーマンスは日々の健康管理から

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風邪や寝不足で「頭が働かない」「仕事がスムーズに進まない」といった状況は、誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。例えば、仕事に対する優れたアイデアを持っていたとしても、それを実現させるために行動しなければあまり意味を成しません。

また、優れた技術を持っていたとしても、体力とともに技術までもが衰えていってしまうと良いものを作り出すことはできません。つまり仕事のパフォーマンスを上げるためには「いかに健康であるか」がカギとなります。健康であるからこそ、アイデアを実現させるためにアクティブに行動ができ、優れた技術を維持し、さらに高めることもできるのです。

ビジネスで成功を収める経営者の多くは、能力を発揮する環境づくりの大切さを知っています。そのため体調や健康の管理に細心の注意を払っている人も少なくありません。では、実際にどのような健康維持法を実践しているのでしょうか。

成功者の自己投資としてのユニーク健康維持法

ここでは、成功者として知られる以下の3人の健康維持法を紹介します。

  1. 原田泳幸氏(株式会社ゴンチャ ジャパン代表取締役会長兼社長兼CEO)
  2. 岩田松雄氏(元スターバックスコーヒージャパン株式会社CEO)
  3. 星野佳路氏(株式会社星野リゾート代表取締役社長)

1.トレーニングを欠かさない原田泳幸氏

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日本法人のアップルコンピュータ株式会社代表取締役社長や日本マクドナルドホールディングス株式会社、株式会社ベネッセコーポレーションの代表取締役会長兼社長などを歴任してきた原田泳幸(はらだ・えいこう)氏。2019年12月からは、世界に1,300店舗を展開するタピオカドリンク店、株式会社ゴンチャ ジャパンの代表取締役会長兼社長兼CEOの職に就いています。

原田氏が実践する健康維持法は、継続的なトレーニングです。特に60歳を超えてから精力的に体力づくりに励むようになり、62歳でジョギング、64歳ではトライアスロンにチャレンジしています。それ以外にトレーナー指導のもとでの体づくりも欠かしません。

トレーニングを開始後に得られた効果は、「夜型から朝方への変化」だと言います。早朝から仕事に取り組むことで脳の疲れや思考の鈍化を感じることなく、フレッシュな状態で業務にあたることが期待できるのです。

またトレーニングで得られた達成感や充実感が、仕事に求められる集中力や持続力につながる点もポイントだとか。特に資質よりも努力が結果につながるマラソンやトライアスロンでの成果は、仕事へのモチベーション向上にもつながっているそうです。

2.質の良い睡眠にこだわる岩田松雄氏

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元スターバックスコーヒージャパンCEOの岩田松雄(いわた・まつお)氏は、「質の良い睡眠が翌日の体調と頭の働きに重要」と考えています。そのためにその日の午前0時までには就寝するだけでなく、確実に寝付けるよう「15時以降にはコーヒーを飲まないようにしている」という徹底ぶり。スターバックス時代にもそのルールは変わらず、15時以降の来客時には自分だけ白湯を飲むことで対応していたと言います。

また睡眠の質を保つために過度な飲酒も行いません。過度な飲酒により生活リズムが崩れることを防ぐことで、翌日の仕事の生産性の向上を図っているのです。

3.1日1食主義を貫く星野佳路氏

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星野リゾートの星野佳路(ほしの・よしはる)氏は、食事や睡眠・運動・ストレスコントロールのそれぞれに目標を設定し健康管理をしています。なかでも食事の摂取方法にはこだわりがあり、40代で朝食、50代で昼食をやめました。それ以降は1日1食の夕食のみ、好きなものをバランスよく食べるようにしています。

1日1食生活を始めてからは、体重が減っただけではなく血圧やコレステロールも適正値になったそうです。星野氏が1日1食の生活を続けるのは、1日3回の食事は栄養過多で内臓への負担が大きいと考えるからです。食事の回数を減らすことで内臓を休め、健康を維持できることはもちろん空腹時には思考がクリアになり重要な考えや難しい議論がはかどると考えています。