世界最大級のポップ・カルチャーイベント「大阪コミックコンベンション2024 (以下「大阪コミコン2024」)」が、5月3日(金・祝)、大阪・インテックス大阪にてついに開幕。人気映画シリーズ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で共演したクリストファー・ロイド(ドク役)とトーマス・F・ウィルソン(ビフ役)が「セレブステージ」のゲストとして壇上に上がった。
「大阪コミコン」は、海外セレブ俳優との交流を主としたエンタメファンにはたまらないイベント。12月の「東京コミコン」に続き、ファンが心待ちにしていたイベントだ。
「こんにちはー!」と元気に登場したトーマス・F・ウィルソンは通訳者の腕を取って一緒にお辞儀をするなどエンターテイナーかつサービス精神たっぷり。御年85歳となるレジェンド俳優クリストファー・ロイドが登場するとウィルソンも「ファンタスティック!!」と会場と一緒に盛り上がる。
何度も東京コミコンに参加しているロイドは初めての大阪を「日本に来るたびに心がおどる」「ここからの景色はすばらしい」とワクワク。長年の付き合いとなるふたりは終始、ドク役とビフ役らしいコミカルな絡み合いも見せて会場を楽しませた。
トークセッション
トークセッションではMCのLiLiCoとイベントアンバサダーの斎藤工が、ファンから応募のあった質問を代理としてふたりに尋ねていく。
撮影時の思い出を聞かれたウィルソンは「ドラマシリーズやTVショーに出たことはあったけど、映画への出演は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が初めてだったんだ」と説明。「とにかくいい仕事をしようという気持ちだったよ。今こそリラックスできるものの、当時はガチガチに緊張したな」「今となっては長年の友人だけど、クリストファー・ロイドやリー・トンプソン、マイケル・J・フォックスとの共演も緊張したよ」と微笑むウィルソン。彼は「これだけ人々に愛されるパワフルな映画に出られたことはアメイジングだった」と感慨深そうだった。
ふたりが思う『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの魅力とは?
なぜこのシリーズがこんなにも愛されるのか。ふたりの答えはこうだ。
ロイド「時空を超えて旅をする物語に誰もが魅了されるよね。『こんなことができたら』と誰もが思う、そんな想像の翼が広がる。誰もが同じようにワクワクさせられる映画なんじゃないかな」
ウィルソン「彼の意見に賛成だ。大きなエフェクト!特別なマシーンで未来へ!そしてものすごいアドベンチャー!それも楽しいよね。でも、一人の少年の物語が全世界の全世代に響くのには、他の理由もあるんじゃないかな。実はとてもシンプルで“小さい物語”なんだ。少年が仲間と一緒に時間を超えて、旅をして、父と母に会う。彼らのことを好きになれるかな。どんな人生を送っているのかな。もっと理解できるのではないか。そんなふうに思う。家族や友達を描く親しみやすいストーリーだからこそ愛されるんだと思うよ」
ふたりの答えは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が誰もの想像を超える映画であり、同時に誰もが共感できる親しみやすさもある映画であるという、相反するようでその両方を成し遂げた偉大な映画であることを理解させてくれた。
リー・トンプソンからメッセージが
さらに会場へのサプライズとして、今回一時参加発表があったもののキャンセルとなってしまった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ロレイン(マーティの母)役のリー・トンプソンからメッセージ動画が。
「ロレインを演じた大阪コミコンに行けなくなってしまって本当にごめんね。私は今撮影でカナダにいるの。クリストファー、トーマス、そして素敵な仲間たちとすばらしい時間を過ごしていると思う。また次回会おうね!ありがとう」との内容であった。
ウィルソンは「これだけじゃ足りないな」と彼女の不在を惜しがりながら茶化したが、ファンには嬉しいサプライズとなったことだろう。
ウィルソンが「酒場に入ってくるビフ」を再現!
ファンから「(ビフが)肥やしに頭から突っ込んでいくシーンが大好き」と言われたウィルソン。自身の好きなシーンを聞かれると即答で「肥やしのシーンではないな」と会場を笑わせた。
そしてウィルソンは自身のお気に入りのシーンを「西部のカウボーイに扮したシーンだ」と明かし、なんと“酒場に入ってくるビフ”を再現して見せた。
ビフ役 #トーマス・F・ウィルソン が『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』より、酒場に入ってくるシーンを再現🤠✨
これは貴重…!!#大阪コミコン #大阪コミコン2024 #OsakaComicCon #BTTF pic.twitter.com/zK2iD1XwDL
— tvgroove (@TVGroove) May 3, 2024
ハリウッドのレジェンドといえるジョン・ウェインやジョン・フォードから学んだことを振り返り、「アメリカ人なら誰もが憧れる体験」だとカウボーイ役を懐かしむウィルソンだった。
クリストファー・ロイドの思い出は?
ロイドは今作にまつわる思い出が「たくさんある」とした上で、「『PART2』か『3』のロンドン・プレミアでの記憶」をピックアップ。隣にダイアナ妃が座ったことを明かし、「心から素敵な人だった」と説明した。
そして好きなシーンは「ビフが肥やしのトラックに突っ込むシーンだね」としっかりオチをつけるロイドであった。
さらにマイケル・J・フォックスとの再共演についても語り、大いに盛り上げるふたりであった。
マイケル・J・フォックスが俳優復帰に前向きとの噂を受けて、「彼とまた一緒に仕事をしたいですか?」と聞かれた #クリストファー・ロイド と #トーマス・F・ウィルソン 。
コミカルなやり取りをしながら、マイケルへの熱い思いを語ってくれました✨#大阪コミコン #大阪コミコン2024 #BTTF pic.twitter.com/J216A1RRbH
— tvgroove (@TVGroove) May 3, 2024
豪華セレブが集まってついに始まった「大阪コミコン2024」は5月5日(日・祝)まで開催される。
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