自分にとっては当たり前のことが誰かにとっては非常識ということは、しばしばあります。

 とくに贅沢をしない丁寧な暮らしは、一歩間違うと“ケチな人”と思われてしまうこともあるようです。

◆物を捨てるのが嫌い。缶や包装紙は大切に保存

ママ
写真はイメージです(以下、同じ)
 鈴木由香里さん(仮名・38歳)は、4歳の女児を育児中の母親です。SDGsをはじめとするエコやリサイクルに興味があります。

「もともと、母親が普段から物を捨てるのを嫌がる性格で、テーブルクロスやカーテンなども捨てる前に解体して、きんちゃく袋にしたり再利用していました。

 学校に持って行く雑巾も市販のものを買った記憶がなく、必ず使い古したタオルで作っていました。小学生の頃は、母が作ったワンピースやスカートを着ていたこともあって、手作りに抵抗がなかったんです」

 そんな由香里さんは、普段から包装紙やクッキーの缶、市販のゼリーなどの容器を取っておく習慣があるそうです。

「最初は、ディズニーランドのお土産のチョコクランチの缶が、デザインも可愛く、スティックシュガーを入れたりふりかけを入れたりするのに便利だって思ったんです。

 そこから、どんどん可愛らしいお菓子の缶や、デパートなどで買ったときに包んである包装紙などを取っておくようになっていったんです」