2016年、42歳のクリスマスイブに突如乳がん宣告。(ステージⅡB)。青天の霹靂だった「がん宣告」から約1年間、泣いたり笑ったり怒涛の日々を駆け抜けた、私のがん治療ドキュメンタリーを連載でお届けしています。

 今回は、乳房摘出手術を受けた後、抗がん剤への不安が高まっていた頃のお話です。

◆久しぶりのシャンプーに解放感!

夫が撮影した手術後の私
夫が撮影した手術後の私
 地獄のスパルタリハビリで、なんとか歩けるようになったわたし。歩き方さえマスターすれば、院内を自由に歩けます。

 予定されている入院は10日間。術後2日目くらいまでは、術後の痛みもあり、全身麻酔が抜けきらないような状態。ベッドで本を読みながらうとうと寝てしまったり、麻酔からくる頭痛もあったりしましたが、徐々に動けるようになると、ずいぶんとラクになりました。

 傷の状態を見てシャワーの許可も出ましたが、まだ術後で腕が上がらないのでシャンプーができません。どうしたものかと病院内にある美容室に問い合わせると、シャンプーだけお願いできるとのこと。

 手術の日からお風呂に入れていなかったので、美容室でシャンプーしてもらっただけで生き返ったような気持ちに。なんだか優雅な気分で、がぜん元気が出ました。

 術後の患部の痛みはあれど、日に日に収まっていくのが分かり、毎朝の回診でも「順調」とのことで、あとは傷がふさがるのを待つのみという感じです。