シャロン・ストーン Photo: Earl Gibson III/Shutterstock
シャロン・ストーンが、ハリウッドから「干されていた」時期を振り返っている。
このたび、業界誌「The Hollywood Reporter」の「Raising Our Voices」イベントに出席した女優のシャロン・ストーンは、2001年に脳卒中と脳出血に見舞われて病院に運ばれたあと、しばらく仕事が来なかったことを明かした。
「私は7年かけて回復しました。しかしそれ以来、仕事がありません」と切り出したシャロンは、「最初、病気が発覚したとき誰にも言いたくありませんでした。何か問題が起これば、外されてしまうからです。私は20年間、外されたままです。大きな仕事がありません。一時は、ビッグな映画スターだったのに」と悔しさをあらわにした。
1992年、主演をつとめた映画『氷の微笑』が大ヒット。1996年には『カジノ』がアカデミー賞にノミネートされるなど、「ハリウッドの最旬女優」と言われたシャロン。しかし、脳卒中後の仕事が、それまでと同じ規模に戻ることはなかったそうだ。
2019年、シャロンはVariety誌の取材で、病気を患(わずら)って以降、「持っていたものをすべて失った」と告白している。
インタビューの中で、「ビジネスにおいて、自分の居場所を失った」と語ったシャロンは、「私は一番ホットな映画スターだった。ダイアナ妃と同じくらい有名だった。彼女は亡くなり、私も脳卒中になり、そして、私たちは忘れ去られた」と続けた。
さらにシャロンは、「自分が一番後ろにいるんだと気づかされるの。自分自身を、もう一度見つめなおさなければならなかった」と付け加えている。
シャロンは回復後、『キャットウーマン』や『ラヴレース』、『ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-』などに出演しているが、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされるまでには至っていない。