整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

フライパンを洗う回数を減らせる「洗わない」リレー料理

娘のお弁当のおかずを作り置きするようになって1年。そのために買ってよかったのは、「レミパンミニ」です。レミパンは深さのあるフライパンで、1つで焼く、炒める、煮るなどができるので、鍋をあまりたくさん持ちたくないわたしにとってはとてもありがたい鍋。

ずっと、直径24cmの「レミパンプラス」を愛用していましたが、昨年ミニ(直径20cm)を買ったところ、これが大正解。小さくなった分、軽いし洗いやすいし、このおかげでかなり料理が苦ではなくなりました。本当に買ってよかった!

でも、小さくなったとはいえ、週末におかずの作り置きをするときに、1品作るたびにまたフライパンを洗って、また作って、また洗って…が嫌だな~と思っていました。そんな思いから生まれたのが、味つけの薄いおかずから作り始めて、そこに味を足しながら複数のおかずを作っていく、一度もフライパンを洗わないリレー方式です。

たとえば、ある週はこんな風にリレーしました。

小松菜のちくわの白だし炒めからスタート。

→ごぼうとニンジンのきんぴら(和風だしを追加)

→しめじとキャベツの鶏だし炒め(鶏だしを追加)

→ピーマンとパプリカの韓国だし炒め(韓国だしを追加)

→肉野菜炒め(焼肉のタレを追加)

こうやって薄い味から濃い味を追加していきます。前に作ったおかずの野菜のだしも加わり、これはこれでいい感じの味つけに(たぶん)。薄味→濃い味への作る順番さえ間違えなければ、ちゃんと違う味のおかずが何品かできます。これまでは5品作るなら5回フライパンを洗わなければならなかったのが、1回ですむように。これならおかずを何品作ってやってもいいよ! という気持ちになります。

それほどマメではないわたしにとって、家事の手間を減らして「ラクに」するための工夫(というか手抜き)は、家事を嫌いにならないために必要なこと。こうやってあれこれ試してみるのは楽しいです。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー)>