チャールズ国王 Photo: Victoria Jones/WPA Pool/Shutterstock
イギリス王室チャールズ国王個人の純資産が明らかになった。
5月に発表される、イギリスに居住する裕福な人の純資産をランク付けする「Sunday Times Rich List」にて、チャールズ国王個人の純資産が6億ポンド(約1001億円)であると算出された。
なお昨年、Sunday Times紙は、亡くなったエリザベス女王の純資産を3億7000万ポンド(約617億2800万円)と算出しており、チャールズ国王の純資産はこれを大きく上回ることとなる。
国王の純資産を算出するには、公爵領のほか、別邸サンドリガム・ハウスやバルモラル城なども考慮に入れる必要がある。
チャールズ国王は21歳のとき、コーンウォール領を引き継いだ。ここで経営者としての手腕を発揮した彼は、2011年から2022年の間に、公領の年間収益を42.6%増の2540万ポンド(約42億3600万円)に引き上げた。
さらに、サンドリガム・ハウスとバルモラル城は国王の「もっとも価値のある資産」とされ、Sunday Times紙はサンドリガム・ハウスを2億4500万ポンド(約408億6700万円)、バルモラル城とその他の領地を計2億1000万ポンド(約350億3000万円)だと推定している。
また、国王が1992年に設立したオーガニック食品ブランド「ダッチー・オリジナルズ」の商品は、高級デパートのハロッズやフォートナム&メイソンなどで販売されており、30年以上たったいまもイギリス中で愛されている。
一方、王室関連作家のロバート・ハードマンはそんな国王を「億万長者とは言えない」と語る。
Sunday Times紙に、「多くの人が、王室の財政について誤解しています。王室が個人的に、王室財産や公爵領を所有していると考えているのです」と語ったロバート・ハードマンは「正直なところ、彼らの金銭的な取り決めは、他の国の多くの王室や支配者のものほど複雑ではありません。さらに、不透明であることが多いです。この国の王政は、多くの人が思っているほど裕福ではありません。私は、国王が億万長者だとは思っていませんよ」と付け加えた。