すっかり寒さも本番、温かいコーヒーを飲みたくなる季節がやってきましたね。コンビニで気軽に1杯買える時代だけど、せっかくならこだわりのコーヒーと一緒に自家製のスイーツを楽しみたいもの。そこで今回は、しっとり食感のスコーンを堪能できるカフェ『feb’s coffee & scone(フェブス コーヒーアンドスコーン)』を訪れました。
浅草の街を活気づけている3つの姉妹店
「雷門」を中心に歴史ある店が多く並び、日本有数の観光地として国内外の人々に親しまれる台東区浅草。その入り口となる浅草駅から6分ほど歩いたところに『feb’s coffee & scone』があります。お店から徒歩圏内には、姉妹店である『FEBRUARY CAFÉ(フェブラリー カフェ)』と『FEBRUARY KITCHEN(フェブラリー キッチン)』も展開しているそうです。
「1号店である『FEBRUARY CAFE』がオープンしたのは今からおよそ8年前。当時は東日本大震災の影響で浅草の街に元気がなかったので、“暗い時期から明るい時期へ、春の訪れを感じられるような温かいお店にしたい”という想いを込めて店名にフェブラリー(=2月)とつけたそうです。実は2月にオープンしたというわけではないんですよ(笑)」と店長の本郷爽花さん。
『FEBRUARY CAFE』の名物は浅草の老舗パン屋さんのパンを使ったメニューだそうですが、オリジナルのスコーンがとても人気だったため、そのスコーンを専門にした『feb’s coffee & scone」が3年前にオープン。ウッドを基調にした店内はところどころに生花やドライフラワーが飾られていて、まさに“春の訪れ”を感じる明るい雰囲気です。
外はサクっと、中はしっとりの理想的スコーン
看板メニューのスコーンは、外はサクッと、中がしっとりしているのが特徴。ナッツやクランベリーなどのフレーバーごとに水分量を微調整することで、絶妙な食感を実現しているのだそう。テイクアウト用のスコーンはすべて冷凍されていて、解凍した後トースターで2~3分焼き上げるだけでお店と同じようなサクふわ食感のスコーンを気軽に楽しめます。
「お客さんからも『パサパサしてないから食べやすい』とよく褒めていただきます。スコーンは紅茶と一緒に食べるイメージが強いと思いますが、うちはアメリカンスタイルで、コーヒーに合うスコーンを目指しているんですよ」と本郷さん。
「スコーンサンド あんバター」と、ラテアートが目を引く「カフェラテ」
定番人気の「スコーンサンド あんバター」。いろんなパン屋さんを巡ってあんパンを研究した結果、甘さ控えめだけどしっかり小豆の風味を感じられるあんこに出合えたのだそう。たっぷり挟まれたあんことバターがよくマッチしていて、見た目以上の食べごたえです。
季節限定の「スコーンサンド モンブラン」は、姉妹店『FEBURUARY KITCHEN』の店長が茨城県笠間地区を直接訪れて仕入れたというこだわりの栗を使用。マロンペーストと栗あん、甘露煮でそれぞれ違う食感の栗を味わえる、栗好きにはたまらない一品です。
「焦がしカラメル 濃厚プリン」は、たっぷりの生クリームとさくらんぼがのっていてフォトジェニック
本郷さんが“お店のアイドル的存在”と紹介してくれのが、人気のため昼過ぎには売り切れてしまうことの多い「焦がしカラメル 濃厚プリン」。風味豊かな赤玉の卵とマダガスカル産バニラビーンズをたっぷり使い、低温で時間をかけて蒸し上げた一品です。一晩寝かせることでギュッと固めの食感に仕上がっていて、生クリームとも相性◎。プリンの上にクリームやフルーツをのせたプリンパフェも人気で、現在は「モンブランプリンパフェ」を提供中。冬にはイチゴを使ったパフェを計画しているそうですよ。
オリジナルブレンドのコーヒーはテイクアウトやオンライン販売でも
スコーンと一緒に味わいたいコーヒーは、蔵前にあるロースタリー『SUNSHINE STATE ESPRESSO(サンシャイン ステイト エスプレッソ)』が焙煎したオリジナルブレンドを使用しています。柑橘系の風味を感じるさっぱりとした中煎りで、ミルクと相性抜群。
新型コロナウイルスによってイベント開催を自粛する前は、お店でラテアート教室も開催していたのだとか。姉妹店は3店舗それぞれ違うブレンドになっているそうなので、コーヒーの風味の違いを楽しんでみるのもおすすめです。
お店の右側にあるカウンターでもテイクアウトメニューの注文可能
新型コロナウイルスの影響で以前より観光客が減ってしまった浅草エリア。『feb’s coffee & scone』では自粛中にテイクアウトのみの営業を行い、それを機に近所に住む常連のお客さんが増えたのだとか。現在はプリンやパフェを含むほとんどのメニューがテイクアウト可能で、持ち帰りと店内利用はだいたい半々くらいだそうです。
「このお店は3年目に突入し、ようやく街に馴染んできたように感じています。最近はありがたいことに週末に行列ができてしまうので、テイクアウトに特化したメニューを開発することでより気軽に利用できる店づくりをできたらと計画中です。浅草は昔からおいしいお店が多くて食べ歩きの文化もある街なので、ふらっと来ても並ばずに楽しめるようなメニューを実現できたらうれしいですね」と本郷さんは語ります。
これからどんな新メニューが登場するのかが楽しみな『feb’s coffee & scone』のスコーンとドリップバッグは、オンラインストアでも購入可能。しばらく浅草に遊びに行けそうにない…という方は、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
■お店情報
店名:feb’s coffee & scone
Instagram:@febscoffee
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