◆演劇×映像の融合にハマる新感覚ドラマ
8人の信者を演じるのは、窪田正孝、中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、中嶋朋子、平原テツ、古舘寛治と実力派揃いです。意味不明な世界線なのに、描かれているのは人間のリアルすぎるエピソード。登場人物たちが語る人生史からは、それぞれが抱いてきた疑問や悩み、人には話しにくい想いが浮き彫りになっていきます。
その人生史の描き方も斬新です。すべて同じスタジオセット内で展開され、6人のスタジオキャストが全話通して出演し、約150もの役をこなすという手法。映像編集に捕われない魅せ方は演劇的でありながら、違和感なく受け取ることができるから驚きです。それもそのはず、監督・脚本を務める加藤拓也氏は、舞台で数多くの賞を受賞した人物。加藤氏がさまざまな角度から、人間が抱える“業”を描く新感覚ドラマに仕上がっています。
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