◆川口で大丈夫か…という空気感

川口さんいわく、オファーが来たのは撮影までたった6週間しかないという段階で、「時間がなくて、迷ってる時間がなかった」、「その1年間はずっとプレッシャーでした」と述懐。

実際、忌憚なく言わせていただくと、ドラマファンの間では“川口春奈に沢尻エリカの代役が務まるのか?”という、懐疑的な空気感が漂っていたほど。

ですが、川口さんはその下馬評を見事覆します。華も毒も持ち合わせた唯一無二の存在感を放つ“女優・沢尻エリカ”の代わりでも臆せず、強くしたたかな“織田信長の正妻”を演じきったのです。

こうして肝の据わった役者魂や演技力が評価され、2021年に『着飾る恋には理由があって』(TBS系)で、連ドラとしては約8年ぶりに主演に返り咲き。そして2022年の『silent』に繋がるのです。